セネガル戦、世界的強豪の完封なるか
昌子の父・力さんも「相手が早いうちに1人少なくなってあまり来なかったからのは大きい。数的同数の時に源がどれだけ落ち着いてやれるかが大事だと思う」と新たな課題を提示していた。
「まだ1つ勝っただけ。次が大事になってくると思う。南米とアフリカ勢は全然違う。今日のことはいい意味で忘れて、アフリカモードに入りたい」と昌子自身も自戒の念を込めて語っていたが、本当の戦いは24日のセネガル戦(エカテリンブルク)からだと言っても過言ではない。
セネガルはポーランドを2-1で撃破。しかもゴールを奪ったのはエースのサディオ・マネではなく、エムバイェ・ニアンら別の選手だった。加えて言うと、セネガルのDF陣は195センチのカリドゥ・クリバリら長身選手揃い。屈強なフィジカルはコロンビアをはるかに上回る。
そこで西野監督がどのような策を講じるかは未知数だが、昌子が出る場合には今回以上に徹底したマーキングと相手の攻めを未然に防ぐ読みが求められる。
今回は課題のFKから1点を失ってしまったが、次こそ世界的強豪を完封してこそ、昌子源は本物の自信と手ごたえを手に入れられる。今回のパフォーマンスをさらに研ぎ澄ませることができれば、吉田に並ぶディフェンスリーダーへと駆け上がるはずだ。
(取材・文:元川悦子【サランスク】)
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