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日本代表 6年前

日本代表、ベルギー戦に生かしたい3つの教訓。ポーランド戦の失点が教えてくれること【ロシアW杯】

日本代表は2日、ロシアワールドカップ・決勝トーナメント1回戦でベルギー代表と対戦する。今大会屈指の戦力を有する強豪国だけに、守備の課題について自らを分析することは不可欠。グループリーグで黒星を喫したポーランド戦のシーンから課題を探る。(取材・文:河治良幸【ロシア】)

text by 河治良幸 photo by Getty Images

ベルギー戦に向けて共有しておくべき守備の課題

日本代表
ベルギー戦に向けてチームで共有しておくべき課題とは【写真:Getty Images】

 日本代表はポーランドに0-1と敗れたものの他会場でセネガルがコロンビアに同じく0-1で敗れたため、勝ち点、得失点差で並び、今大会から採用されたフェアプレーポイントの差で決勝トーナメント進出を果たした。決勝トーナメント1回戦ではFIFAランキング3位のベルギーと対戦する。

 ポーランド戦で6人の先発メンバーを代え、4-4-2で臨んだことについて西野監督は「出てない選手を起用したいという思いは一切ないです。総合的な判断ですし、勝ち上がることを自分の中で前提と考えていました」と語るが、過密日程、さらに30度を超える暑さの中でフレッシュなメンバーで戦ったことはリスクのある選択でありながら、結果としてベルギー戦に向けては確かなメリットになりそうだ。

 順当ならベルギー戦には香川真司や原口元気、ポーランド戦で途中出場だった大迫勇也、乾貴士、長谷部誠らもスタメンに復帰すると見られる。そうなるとポーランド戦では4-2-3-1に戻り、戦術的なメカニズムもポーランド戦とは変わってくるはず。ただし、この試合で起きた失点シーン、さらに失点の危機にあったシーンを振り返ると日本のディフェンスに起こりがちな現象であり、ベルギー戦に向けてチームで共有しておくべき課題と見られる。

 時間稼ぎに徹した終盤を除き、試合の流れや疲労度による影響も大なり小なりあるが、そうした状況も踏まえながら3つのシーンを分析的に振り返りたい。

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