フランスが優勝を確信した20秒間。最高の戦力の最高の使い方。栄冠手にした最大の理由は【ロシアW杯】

ロシアワールドカップ決勝戦は現地時間15日に行われ、フランスがクロアチアを4-2で下して20年ぶりの優勝を手にした。前半をリードで折り返したのはフランスだったが、クロアチアも十分に手応えを残していた。それでも、後半の交代策によって流れは決定的に。フランスが栄冠を手にした理由には、指揮官による的確な選手起用法があった。(文:海老沢純一)

2018年07月16日(Mon)9時00分配信

text by 海老沢純一 photo Getty Images
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ともに手応えを残した前半戦

エンゴロ・カンテ
前半戦はお互いに手応えを感じていたはずだ【写真:Getty Images】

 フランス代表は、クロアチア代表を相手に4-2というスコアで試合を制した。そして、ジネディーヌ・ジダンを擁して自国開催の大会を制した1998年以来、20年ぶり2回目となるワールドカップ優勝を果たした。

 決勝の相手、クロアチアに対してフランスはこれまで同様にミドルゾーンにブロックを作り、相手にボールを持たせた上でカウンターを狙うプランを立てていた。

 クロアチアは、決勝トーナメント以降、デンマーク、ロシア、イングランドと全てのチームに対してボールを保持する展開が続いていたが、これこそが延長戦を強いられた要因であり、本来はサイドアタックを生かした速攻を得意とするチームだった。

 そして、このフランスのプランは狙い通りにクロアチアの攻撃スピードを抑えることに成功していた。前半45分では、スタッツ上ではクロアチアが66.2%の支配率を記録してシュート数も7本:1本と大きく上回ったが、スコアは2-1でフランスがリードしていた。

 グリーズマンがFKでオウンゴールを誘発し、VARの助けも得てPKをゲット。前述の通り、わずか1本のシュートで2点を奪うことに成功した。

 とはいえ、この時点ではクロアチアにも十分に逆転のチャンスはあるという印象は残っていた。ボールを持たされる展開となるのは想定内であり、失点も不運が重なったもの。むしろ、28分のペリシッチによるゴールは、その直前にカウンターからフランスのキーマンであるカンテにイエローカードを与えた上で、FKから狙い通りの形で奪ったもので、手応えを感じていたはず。

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