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日本代表 6年前

日本サッカーの未来を考える。進むべき道が見えたからこそ…『20年後』見据えた成長を【宮澤ミシェルの独り言】

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言 text by 青木務 photo by Junichi Ebisawa , Getty Images

国内での親善試合は“Jリーグ選抜”でもいい

 とはいえ、選手が育ってこなきゃいけないのが大前提だ。ロシアワールドカップで日本は今後への可能性を示してくれたけど、現状維持ではいけない。海外に出ている選手も出ていない選手もフィジカル的なものはさらに上げていかなきゃいけないだろう。

 体格差をどうやって補うか。例えば、ラグビー選手のように持久力が落ちない程度に筋力をつけるべきなのか、とか。色々と考えないといけない。あとは大柄な選手は中学生くらいでディフェンダーとして鍛えるとか。本当はそういうことは望ましくないんだけど、育てたほうがいいというのはあると思う。肉体的なものは最高のレベルをキープしつつ、ゲームのコントロールだったり、自分たちが持っている時間を増やすだとか、そういうところのハンデをどのように拭っていくかだよね。

 今回のロシアワールドカップでも海外組の選手が言っていたね。とにかく外(海外)に出ろと。外に出ないと鍛えられないから、日本代表を強くするのは難しいというようなことを。その意見でいいんじゃないかな。親善試合も、コンディションを崩してしまうことがあると。日本での親善試合は国内組がやったらどうか、と。あの意見は大きいよね。

 僕はJリーグ選抜でもいいと思うんだよね。どんどん国内を活性化してベースを作って、そこに海外の“一級品”を入れていくほうがいい。そうしないとJリーグが育っていかないよ。6人も7人も海外組を呼ぶのはやめて、多くても2、3人に来てもらう。いきなりゼロというわけにもいかないだろうからね。Jリーガーをどんどん鍛えていって、その辺をうまくできればいいよね。

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