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日本代表 6年前

日本サッカーの未来を考える。進むべき道が見えたからこそ…『20年後』見据えた成長を【宮澤ミシェルの独り言】

日本代表選出経験も持つ元Jリーガーで、現役引退後は解説者として活躍中の宮澤ミシェル氏の連載企画。第15回は、日本サッカーの未来について。ロシアワールドカップで日本代表は今後への可能性を示したが、現状維持ではいけない。(語り手:宮澤ミシェル)

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言 text by 青木務 photo by Junichi Ebisawa , Getty Images

欧州は色々な人種が混ざって代表チームが構成されている

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宮澤ミシェル氏が日本サッカーの未来について語る【写真:海老沢純一】

 今回は日本サッカーの未来について僕の考えを話したい。ロシアワールドカップで、日本代表は今後進むべき道を示してくれたと思う。「これだな」というのは見えた。だから、あのサッカーをやるために何を伸ばしていけばいいのかということだよね。

 多様化する時代の流れに逆らわないことも重要だ。例えば、ワールドカップで優勝したフランスは移民だったり、そういうルーツの子を受け入れて大事に育ててきたという土壌がある。日本にも外国人を親御さんに持つ選手がたくさんいる。育成年代を見ても増えている。

 グローバルになっているんだよね。日本もそれがさらに普通になっていかないと。僕も日本サッカー協会のユメセン(夢先生)で小学校を回ることがある。その教室に外国にもルーツを持つ子がいるけど、クラスに溶け込んでいる。言葉も喋れるし、隔たりはない様子だった。「苦労していることはある?」、「大変なことはない?」と聞くと、「特にない」と答える。僕たちの頃は大変だった。特に親が大変だったけど、今はそういう面ではみんな慣れてきている。そういう風に日本もなっていっていいんだ。

 これは例えばの話だけど日本代表も、ブラジルにルーツがある選手が6人くらいで、日本人同士の親御さんから生まれた選手が5人だっていいと思う。それこそ、ヨーロッパを見れば色々な人種が混ざって構成されているわけだし。

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