ポステコグルーと愛弟子ベリーシャ、Jで再び交差する運命。横浜FM指揮官と広島FWの絆

Jリーグで豪州サッカーの歴史を築いた2人が再会することとなった。横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督と、サンフレッチェ広島に所属するコソボ代表FWベサルト・ベリーシャは、指揮官と選手という関係でAリーグに偉大な足跡を残した。本田圭佑のメルボルン・ビクトリー移籍で注目を集める豪州と日本が繋いだ不思議な縁と、2人の真価に迫った。(取材・文:植松久隆)

2018年08月08日(Wed)12時24分配信

text by 植松久隆 photo Getty Images
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試合後に交わされた熱い抱擁

ポステコグルー ベリーシャ
ポステコグルー(左)は横浜FMの監督として、ベリーシャ(右)は広島のFWとしてJリーグの舞台で再会【写真:Getty Images】

 平日の夜にも関わらず多くの観衆が詰めかけたニッパツ三ツ沢球技場。

 筆者は、横浜F・マリノスが首位サンフレッチェ広島にホームで1-4と完敗した試合後のピッチで2人の男が短く言葉を交わしてから抱擁する姿を記者席から見つめていた。

 ワールドカップによる中断明けの久々のホームゲームでの完敗に、明らかに不機嫌なのがボディランゲージで背中越しにでも分かる横浜のアンジェ・ポステコグルー監督。その彼のもとに駆け寄ったのが、試合終了間際に投入された広島のFWベサルト・ベリーシャだった。

 実はこの2人、深い“絆”で結ばれているのだが、そのことを一体どれだけの日本のファンが知っているだろうか。豪州フットボール界に多大な貢献をしてきた両者のJリーグのピッチ上での邂逅は、2人のかつての「関係性」を近いところで見ていた身には、感動的な瞬間ですらあった。

 今、日本にいる2人のキャリアを少し振り返っておこう。ベリシャの前所属は、Aリーグのメルボルン・ビクトリー。まさに今、本田圭佑の新しい所属先として注目を集めるAリーグ随一のビッククラブだ。

 ポステコグルーは、豪州代表監督をロシアワールドカップ出場決定後に電撃辞任した後、新しいチャレンジとしてマリノスの監督に就任して8ヶ月弱。その彼は、豪州代表監督就任前の2012/13年シーズンまでメルボルン・ビクトリーを率いていた。この時、ベリシャはまだブリスベン・ロア所属なので、メルボルンの地では2人は行き違っている。

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