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Jリーグ 5年前

J1、J2、J3今節の見どころは? 小野伸二は札幌での“ラストマッチ”へ。井手口陽介の再デビューはあるか【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ガンバ大阪対サンフレッチェ広島

井手口陽介
今夏にガンバ大阪に復帰した井手口陽介【写真:Getty Images】

注目カード(明治安田生命J1リーグ)
ガンバ大阪対サンフレッチェ広島 8月10日 19:00

注目選手
MF:井手口陽介(G大阪)

 10日19時より、ガンバ大阪対サンフレッチェ広島の一戦が行われる。前者は下位からの脱却を目指すため、後者は上位へ喰らい付いていくためにも絶対に落とせないゲームとなることだろう。

 G大阪は前節、アウェイでヴィッセル神戸と対戦している。8分に倉田秋、53分にパトリックがゴールネットを揺らし2-0とリードを広げたが、79分にアンドレス・イニエスタ、84分に増山朝陽に得点を許し2-2のドローで試合終了。勝ち点2を落とす形となった。

 これで2試合連続の引き分けという結果になったG大阪。リーグ戦直近5試合で8失点という守備陣に不安が残るが、広島戦ではどこまで粘り強く戦えるかが勝利へのポイントになるだろう。ただ、ホームでのリーグ戦で現在6試合連続無敗としている点は好材料だと言えるだろう。

 対する広島は前節、ホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦。立ち上がりからボールをキープするものの、札幌の堅い守備陣を崩せず逆に決定機を多く作られるなど苦戦していたが、49分にMF稲垣祥が値千金の先制ゴールをマーク。その後も粘り強く戦った広島は、虎の子の一点を守り切り勝ち点3を奪取している。

 広島はこの結果でリーグ戦7試合連続無敗の2連勝としている。勝ち点も35まで伸ばし、現在はリーグ戦で5位という成績。2位の川崎フロンターレとの勝ち点差は4となっており、この調子を維持すればトップ4に入ることは可能だろう。チームの勢いは十分だと言える。

 そんなG大阪と広島による一戦。注目選手はやはりこの男になるだろう。元日本代表MFの井手口陽介だ。

 G大阪の下部組織で育った同選手は、2014年にトップチーム昇格を果たす。翌2015年にはJ1リーグデビューも果たし、同年の天皇杯優勝に貢献。2016年の後半戦にはチームの主力に定着し、同年のベストヤングプレーヤー賞を受賞するなど才能が完全に開花した。2017年には日本代表デビューも果たし、ロシアワールドカップ出場権獲得に大きく貢献するなど、日本屈指のMFに成長した。

 しかし、その後は苦悩の連続だった。2018年に移籍したリーズ・ユナイテッドでは労働ビザの発行基準を満たしていなかった影響もあって、加入後すぐにスペインのクルトゥラル・レオネサへレンタル移籍。だがそこでも出場機会は限られ、アピールに成功することができなかった。その後リーズに復帰するも構想外となり、2018/19シーズンはドイツのグロイター・フュルトでプレー。しかし、怪我の影響もあってリーグ戦の出場は7試合に留まるなどここでも苦戦が続いた。

 そして今月5日、井手口はG大阪への復帰を決断。背番号は「15」に決定している。早ければ10日の広島戦から出場することが可能で、そのパフォーマンスには大きな期待が懸かっている。果たして下位脱出を狙うG大阪に、どこまで貢献できるだろうか。

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