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Jリーグ 4年前

湘南ベルマーレが実は有利? 勝ち点で並んだ場合は? サガン鳥栖と清水エスパルスは直接対決に…【J1残留争いの現状】

明治安田生命J1リーグ最終節が、12月7日に行われる。リーグ戦も残すところあと1試合。佳境を迎える残留争いの現状をまとめる。(文:編集部)

text by 編集部 photo by Getty Images

J1リーグはいよいよクライマックスへ

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14位・サガン鳥栖、15位・清水エスパルス、16位・湘南ベルマーレ、【写真:Getty Images】

 第33節に敗れた松本山雅とジュビロ磐田のJ2降格が確定した。しかし、J1参入プレーオフへと進む16位の座をめぐる仁義なき戦いが最終節には残された。

 16位・湘南ベルマーレは、第37節でサンフレッチェ広島と対戦。3-4-2-1のミラーゲームとなったこの試合は、開始9分にMF山田直輝がゴール前に入れたボールが相手DFのオウンゴールを誘って先制。湘南はこれを守り抜き、8月11日以来となる勝利を収めた。

 11位から15位のチームは自力で残留が決められる状況だったが、残留を決めたのは大分トリニータに勝利したベガルタ仙台のみ。それ以外のチームは勝ち点3を逃して最終節を迎えることとなった。

 名古屋グランパスは最下位・磐田を相手に痛恨の敗北。FC東京と対戦した浦和は、FWマルティノスのゴールで先制しながら、後半に追い付かれてドロー。清水エスパルスはセレッソ大阪に、サガン鳥栖は北海道コンサドーレ札幌に、それぞれ敗れている。

 最終節を前に、残留争いはこのような状況になった。

12位:名古屋グランパス(勝ち点37、得失点差-4、得点45)
13位:浦和レッズ(勝ち点37、得失点差-15、得点32)
14位:サガン鳥栖(勝ち点36、得失点差-20、得点32)
15位:清水エスパルス(勝ち点36、得失点差-25、得点44)
16位:湘南ベルマーレ(勝ち点35、得失点差-23、得点39)

勝ち点が並ぶ可能性も。順位決定方法は?

 最終節では鳥栖と清水の直接対決が控えている。鳥栖は引き分け以上、清水は勝利で残留が確定。どちらも自力残留の可能性を残しているだけに、白熱した戦いが予想される。湘南は既に降格が決まった松本と対戦し、勝てば残留だが、負ければ16位が決まる。

 浦和はガンバ大阪を、名古屋は鹿島をホームに迎える。引き分け以上で残留は確定し、敗れた場合でも、湘南が引き分け以下で残留が決まる。湘南が勝ち、鳥栖対清水が引き分けた場合、浦和と名古屋は負ければ勝ち点で鳥栖、清水と並ぶことになる。しかし、名古屋は20点差、浦和は9点差で敗れても得失点差で清水を上回るので、両チームが16位になる可能性は限りなく低いと言えるだろう。

 浦和と名古屋を除いた3チームが、16位で勝ち点が並ぶ可能性は以下の場合に限られる。

(1)湘南が引き分け、鳥栖が清水に勝利
(2)湘南が引き分け、清水が鳥栖に勝利
(3)湘南が勝利、清水と鳥栖が引き分け

 勝ち点で並んだ場合は、得失点差、総得点数で順位が決まる。その2つも並んだ場合はそのチーム同士の対戦成績で、勝ち点、得失点差、総得点の順番で、多い方が上の順位になる。

 つまり、(1)の場合は清水と湘南が並ぶが、湘南は得失点差が-23、清水は-25未満となるので清水が16位となる。(2)の場合は鳥栖が4点差以上で負けると16位に。2点差以内だと湘南、4点差以上だと鳥栖が16位になるが、3点差で敗れると得失点差で並び、総得点でも並んだ場合は直接対決の結果で鳥栖が16位になる。(3)の場合は鳥栖と清水が勝ち点で並ぶが、得失点差で下回る清水が16位になる。

 もし、対戦成績でも並んだ場合には、反則ポイントが比較対象になる。33節までの数字は清水が23で少なく、湘南は41、鳥栖は47と拮抗しているが、条件を見る限りその可能性はない。ロシアワールドカップでは日本とセネガル、今年のアジアカップでもベトナムとレバノン間において、反則ポイントによって順位が決定している。ちなみに、反則ポイントも並んだ場合は抽選によって順位が決定する。

(文:編集部)

【了】

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