セレッソ大阪、リーグ最強の守備陣を構築。光ったロティーナ采配と響いた得点力不足【2019年Jリーグ通信簿】

今シーズンのJ1リーグも全日程が終了した。この1年を振り返り、各クラブはどのようなシーズンを過ごしたのだろうか。今回は、5位のセレッソ大阪の今季を振り返る。(文:編集部)

2020年01月07日(Tue)10時00分配信

シリーズ:2019年Jリーグ通信簿
text by 編集部 photo Getty Images
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鉄壁の守備陣

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2019年シーズン、5位だったセレッソ大阪【写真:Getty Images】

 鉄壁の守備陣が完成した。ミゲル・アンヘル・ロティーナが監督に就任した2019年シーズン、失点数はリーグ最少の25。序盤は不調に苦しんだものの、チームは着実に完成度を高めて上位争いへと加わった。

 セレッソ大阪は昨オフ、山口蛍、山村和也、杉本健勇のセンターライン3人が抜けた。代わって藤田直之、奥埜博亮、都倉賢を加えたが戦力ダウンは否めず、序盤は苦しい戦いが続いた。リーグ戦は開幕から3バックをベースに戦ったが、攻撃陣が停滞。9試合で2勝しか挙げることができなかった。

 第10節の松本山雅戦で4バックを採用したあたりから、チームの状態が上向いた。直後に都倉が右ひざの大ケガを負って残りシーズンを全休したが、中盤が本職の奥埜をFWにコンバート。これが戦術的にはまり、チームは徐々に順位を上げていった。

 キム・ジンヒョンは2季連続でフルタイム出場を達成。空中戦勝率は100%を記録した。マテイ・ヨニッチは抜群の対人守備を武器に、今季もディフェンスラインを統率。2人の外国籍選手を中心に、鉄壁の守備陣が完成した。

 サイドバックの丸橋祐介と松田陸は、攻撃面での活躍が光った。アシスト数は丸橋が5つ、松田が4つで、チーム1位と2位の数字を叩き出した。出場時間数もチーム3位、4位を記録しており、不動の両サイドバックが攻撃面で大きな役割を担った。

 新加入のレアンドロ・デサバトとブルーノ・メンデスは及第点の活躍を見せていたが、終盤戦の欠場が痛かった。藤田はボランチに定着し、奥埜は新たなプレースタイルを見出したが、都倉はケガのためにシーズンの大半を棒に振った。トータルで見ると主力が抜けた穴を埋めたとは言い難い結果となった。

 優勝争いに加わるためには39得点に終わった攻撃陣の奮起が必要になる。柿谷曜一朗はわずか3ゴールと期待を裏切り、ケガに苦しんだ高木俊幸も先発は2試合のみに留まった。トップスコアラーは7得点の奥埜と水沼で、得点力の低さが上位争いの足かせとなった。

 攻撃陣の整備は東京ヴェルディ時代からの指揮官の右腕、イバン・パランコ・サンチアゴヘッドコーチの腕の見せ所。チーム得点王だった水沼が抜ける今季は、新たな攻撃の形を作る必要に迫られている。

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