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Jリーグ 4年前

横浜FC、5年間の歴代フォーメーション。長く続いたJ2での苦悩、ようやく辿り着いたJ1昇格まで

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

悲願のJ1昇格へ(2019年)

横浜FC
横浜FC、2019シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J2リーグ:2位(23勝10分9敗)
天皇杯:3回戦敗退


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 2018シーズンの悔しさを胸に迎えた2019シーズンは横浜FCにとって忘れられないものとなった。

 このシーズンのリーグ戦は連敗スタートだった。第3節の栃木SC戦では1-0の勝利を収めるものの、その後は連勝がなく勝ち点を伸ばせない。3-4-2-1システムを基本としたチームは完全に勢いを失い、第13節のFC町田ゼルビア戦終了時点で14位と苦戦を強いられた。

 その後、クラブは成績不振でエジソン・アラウージョ・タヴァレス監督を解任。昇格へ向けて、チームに募る不安は山積みであった。

 しかし、この男がチームを見事に立て直した。下平隆宏氏だ。この年よりヘッドコーチに就任していた同氏はタヴァレス監督の解任に伴い緊急昇格。柏レイソル時代と同じく、またも突然の指揮官就任となった。

 そして、上記した通り下平監督は見事にチームを立て直した。シーズン途中からはシステムを4-2-3-1に固定し、チームのスタイルを確立。戦い方をブラさず、安定した試合運びを見せた。

 第19節から第36節まで、7連勝を含む18試合負けなしでクラブ記録も更新。監督解任に揺れた横浜FCは他のクラブを次々と追い越し昇格を争うようになった。MF中村俊輔、MF松井大輔、DF伊野波雅彦らベテランのみならずMF松尾佑介といった若手選手もピッチでしっかりと能力を示すようになるなど、チームの勢いはもう誰も止められなかった。

 そして、すべての運命が決まる最終節で愛媛FCに2-0と勝利。優勝は柏に許したが、2位につけ実に13年ぶりとなるJ1への切符を掴み取った。長年J2で苦しんだ横浜FCの歴史が、ここで再び動くこととなった。

▽GK
南雄太

▽DF
伊野波雅彦
カルフィン・ヨン・アピン
北爪健吾
武田英二郎

▽MF
田代真一
松井大輔
中山克広
松尾佑介
レアンドロ・ドミンゲス

▽FW
イバ

【了】

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