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日本代表 4年前

日本代表センターバックの系譜。井原正巳から吉田麻也まで、W杯で強豪国のFWに対峙したDFたち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ブラジルW杯

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コロンビア戦の先発メンバー

監督:アルベルト・ザッケローニ
戦績:グループステージ敗退

背番号15:今野泰幸(ガンバ大阪)
生年月日:1983年1月25日(31歳)
個人成績:2試合出場/0得点0アシスト

背番号22:吉田麻也(サウサンプトン)
生年月日:1988年8月24日(25歳)
個人成績:3試合出場/0得点0アシスト

 中澤佑二と田中マルクス闘莉王が代表から去り、日本代表のセンターバックに新たな競争が生まれた。ワールドカップメンバーの今野泰幸と岩政大樹に加え、横浜F・マリノスで中澤とコンビを組む栗原勇蔵らが試される中で、22歳の吉田麻也が台頭する。

 吉田は若手中心で臨んだ10年1月のイエメン戦で代表デビューを飾っていた。直後に名古屋グランパスからオランダのVVVフェンロへ完全移籍したが、左足甲を骨折してシーズン後半を全休。それでも、10年10月に復帰を果たし、11年1月のアジアカップメンバーに名を連ねた。

 吉田は出場停止となった準決勝・韓国戦を除く5試合に出場。初戦のヨルダン戦では1点のビハインドで迎えた後半アディショナルタイムに貴重な同点ゴールを決めている。日本代表の優勝に大きく貢献した吉田と今野のコンビが、ザックジャパンの不動のレギュラーとなった。

 ブラジルワールドカップまで1年を切ってから序列に変化が見られた。13年6月のコンフェデレーションズカップで日本代表は惨敗。7月のEAFF東アジアカップでは欧州でプレーする吉田が招集できず、J2でプレーする今野も招集が見送られた。この大会で2試合に先発して優勝に貢献した森重真人は日本代表に定着している。

 10月の欧州遠征で日本代表は連敗したが、11月はオランダに引き分け、ベルギーからは勝利を奪った。このベルギー戦で先発した森重は翌年3月のニュージーランド戦で初ゴールをマークし、ワールドカップイヤーは4試合中3試合で先発の機会を掴んでワールドカップメンバーに滑り込んだ。本大会には森重に加えて、吉田、今野、伊野波雅彦が選ばれている。

 吉田と森重が起用された初戦のコートジボワール戦、日本代表は本田圭佑のゴールで先制に成功した。しかし、1点を追う相手はディディエ・ドログバを投入して攻勢を強めると、右サイドのクロスから2ゴールを奪う。ゴール前で見せた一瞬の隙が命取りとなり、日本代表は逆転負けを喫した。

 ギリシャ戦には森重に代わって今野が起用された。相手に退場者が出たが、得点を奪えずに引き分け、第3戦はコロンビアに完敗。日本代表は1勝もできずに5度目のワールドカップでの戦いを終えている。

●コロンビア戦の先発メンバー

▽GK
川島永嗣

▽DF
内田篤人
今野泰幸
吉田麻也
長友佑都

▽MF
青山敏弘
長谷部誠
岡崎慎司
本田圭佑
香川真司

▽FW
大久保嘉人

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