「弱い相手にいくら得点を取っても意味がない」のか?



 今季ブンデスで24試合出場(うち先発7)・0ゴールとクラブで苦境を強いられた大迫が明確な結果を残したことも特筆すべき点だ。本人はブレーメンでトップ下やサイドなど本職以外の役割を課された不満を抱えつつ、いかにFWとしての能力を研ぎ澄ませていくか苦悩していた。そんなエースが自信を取り戻す早道が確固たる結果。周りもそれを分かっていたから、長友佑都中心に彼にボールを集め、1試合5ゴールをお膳立てしたのではないか。

「弱い相手にいくら得点を取っても意味がない」という意見もあるかもしれないが、FWはやはり結果が全て。ワールドカップ予選2試合で8点、連続ハットリックという記録は確実に残る。代表通算50ゴールの岡崎慎司も2009年に16試合15得点の固め取りをしているが、格下との対戦で点を取りまくって実績を残したことで、シュツットガルトからマインツ、レスターへのステップアップにつながった部分も否定できない。

 大迫も今回の5~6月シリーズでゴールを積み重ねれば、本人の希望する「欧州でFWとして使ってくれるクラブ」にたどり着く確率も上がるはず。香川真司や岡崎の例を見ても分かる通り、欧州では30歳を過ぎた選手の移籍環境は一気に厳しくなる。それを実力で切り開くしか、今の彼にできることはないのだ。

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