横浜F・マリノス、エリートリーグ3連勝。DF高野遼が2得点1アシスト、ルーキー平井駿助はボランチで新境地開拓

2021年06月28日(Mon)18時08分配信

photo Wataru Funaki
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高野遼
【写真:舩木渉】


【横浜FM 4-1 清水 Jエリートリーグ第3節】

 横浜F・マリノスは28日、Jエリートリーグ第3節で清水エスパルスに4-1の快勝を収めた。これで開幕から3連勝となっている。

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 主に21歳以下の若手選手たちの育成に主眼を置いた大会がJエリートリーグだが、トップチームで出場機会の限られる選手たちにとっては貴重な実戦の場としても機能している。

 これまでユース所属選手や練習生などを多く活用していたマリノスも、清水戦ではDF實藤友紀やDF伊藤槙人、DF高野遼、MF渡辺皓太、GKオビ・パウエル・オビンナといったリーグ戦での出番が少ない選手たちを先発起用した。

 序盤から普段のリーグ戦と変わらないスタイルで主導権を握ったマリノスは、10分にキャプテンマークを巻いたFW樺山諒乃介のゴールで先制。33分には高野のクロスにユース所属のFW内海碧斗が合わせてリードを広げる。

 さらに後半開始直後の46分には高野が自らのドリブル突破からフィニッシュまで持ち込んでゴールネットを揺らす。豊富な運動量でピッチをところ狭しと動き回った高野は、59分にコーナーキック守備からのカウンターで勢いよく相手陣内まで駆け上がり、樺山のアシストから豪快なミドルシュートで2点目も奪った。

 劣勢に立たされた清水は、後半こそマリノスよりも多くのシュートを放ったものの、66分にMF石毛秀樹が直接フリーキックで1点を返すのが精一杯。大量点差を覆すきっかけをつかめないまま4-1で試合終了となった。

 この試合でマリノスの監督としてチームの指揮を執った大島秀夫コーチは「どうしてもこれからのことを考えたら、21歳以上の選手の出場機会も必要だった」と、實藤ら経験豊富な選手たちの起用理由を説明。

 そして「年齢関係なく成長する場であり、チャレンジする場であり、自分の価値を示す場だということで、みんなしっかりリーダーシップを持ってプレーしてくれたと思います」と、若手も含めた全員の健闘を称えた。

 一方、5月初旬以来となる実戦でのフル出場を果たした實藤は、「(エリートリーグ出場に抵抗が)全くないことはないですけど、でもプロとしてやっている以上は、今求められていることをしっかりやるべきだと思いますし、年齢とか関係なく、チームとして今やるべきことを理解して試合に臨みました」と語る。

 現在マリノスのトップチームではDF畠中槙之輔とDFチアゴ・マルチンスがセンターバックで絶対的な地位を築いており、他の選手の出番は極めて限られている。實藤も伊藤とともに今季のリーグ戦出場は1試合もない状況だが、「出場機会があって、個人的にもコンディションを上げるためには必要なゲームだったので、しっかりモチベーションを高く持って試合に臨みました」とエリートリーグを今後に向けた重要なチャンスと捉えていた。

 経験豊富な選手たちのサポートを受けた若手選手たちの躍動も目立った。中でも「1回もやったことがない」というボランチで先発起用されたDF平井駿助は「センターバックじゃないポジションでやってみて、とりあえずめっちゃ楽しかったです」と充実感を口にする。

「最初の入りは悪かったんですけど、隣に(渡辺)皓太くんとか、後ろにサネくん(實藤)と(伊藤)槙人くんもいて、(彼らは)経験もあるので、すごくコーチングをしてくれた。流れの中でできるところとかもあったので、そこはプラスに捉えたいと思います」

 本職はセンターバックながら人生初のボランチに入った平井は、中盤の底でパスを散らしつつ、「とりあえず結果が欲しかった。後ろでリズムを作るのもそうですけど、前にいって積極的にシュートを打とうと思っていた」と機を見た攻撃参加でゴール前に走り込んでいく積極性も目立っていた。

 シュート3本という記録にも「ボランチでもどこでも、アピールがしたかった」という、試合に臨むにあたっての意識の高さが反映されていた。

 實藤も「前半は少し間で受けるところの難しさがあったと思いますけど、後半は修正しながら、うまく間で受けて前を向けたりもしていた。平井のようなサイズのある選手がボランチもできれば、彼自身のキャリアにもすごくいいものになると思う。若い選手なので、いろいろなポジションをやりながら、どんどん成長していってくれたらクラブのためにもなりますし、僕たちチームのためにもなると思います」と、ボランチに挑戦した平井に好印象を抱いているようだった。

 高卒ルーキーの平井は、これまでJエリートリーグを除いてマリノスでの公式戦出場はYBCルヴァンカップの1試合のみ。ボランチという新境地を開拓し、今後に向けて「センターバックとボランチの2つができるということはアドバンテージにもなると思っているので、2つ(のポジションが)できる選手というイメージを持ってもらえるように、もっと頑張っていきたいと思います」と強い意欲を口にした。

 平井だけでなく、同じく高卒ルーキーのFW南拓都など若い選手の積極的な姿勢は試合の中でよく目立っていた。渡辺の安定感もさすがの一言。Jエリートリーグでの貴重な経験が、今後のリーグ戦での戦いや選手個々の将来にどうつながっていくか注目していきたい。

【得点者】
10分 1-0 樺山諒乃介(横浜FM)
33分 2-0 内海碧斗(横浜FM)
46分 3-0 高野遼(横浜FM)
59分 4-0 高野遼(横浜FM)
66分 4-1 石毛秀樹(清水)

(取材・文:舩木渉)

【了】

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