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日本代表、柴崎岳に長友佑都、原口元気らはやはり限界? 若き才能を優先しなければ、未来はない【W杯アジア最終予選】

text by 編集部 photo by Getty Images

2021-09-02-Shibasakin2_getty
【写真:Getty Images】


【日本 0-1 オマーン カタールW杯・アジア最終予選】

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 日本代表は2日、FIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選でオマーン代表と対戦し、ホームで0-1と敗北を喫している。

 日本代表は何一つポジティブな要素を残すことができなかった。立ち上がりからオマーン代表にペースを握られ、そのままズルズルと終盤へ。そして最後に、クロスをフリーの状態で押し込まれた。最悪な負け方である。

 最大の敗因は森保一監督の能力不足と言って間違いないが、選手個々のパフォーマンスも著しく低かったのは事実だ。大迫勇也は完全に消され、鎌田大地も存在感なし。植田直通は守備者としてあまりに脆く、酒井宏樹も珍しく安定感を欠いた。疲労の影響と言えばそれまでだが、当然敗戦の言い訳にはできない。

 とくにピッチの左側にいたベテラン勢は限界を感じさせた。長友佑都は運動量こそあったが、それだけといった印象。柴崎岳は前半こそまずまずの出来も後半は存在感を消し、相棒の遠藤航に負担がのしかかった。そして原口元気。1対1でも勝てず長友との連係も悪く効果的なクロスやパスも出ない。前半のみで交代となったが、妥当な結果である。それほど酷い内容だった。

 上記3人のポジションはとくに世代交代を早めるべきだろう。左SBは東京五輪で躍動した中山雄太を積極的に使っていいはずで、左サイドハーフは今回未招集だが三笘薫や相馬勇紀、旗手怜央(旗手に関してはSBでも起用可という特長も)らの方が、たとえ途中出場からでもまだ違いを生み出せる可能性が高い。

そしてボランチには田中碧という若く才能のある素晴らしい人材がいる。デュッセルドルフへ移籍したばかりで招集するのが良いかはさておき、A代表でも早めに使ってほしいピースであることは間違いない。日本代表の将来を考えても、メリットの方が大きいのではないだろうか。

 ロシアワールドカップメンバー、とくに長友や原口らの力がもはやそれほど強力ではないことは、オマーン代表戦で再確認できた。カタールワールドカップまで残り1年、そしてアジア最終予選はテストの場でないことは重々承知しているが、思い切って新たな風を送り込まなければ、日本代表の未来はないだろう。ここまで代わり映えのしない選手を招集しズルズルきてしまった森保監督に、それはあまり期待できなそうだが…。

【了】

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