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Jリーグ 3年前

柏レイソル背番号35、パリ五輪エース君臨の可能性は…。“浮上のキーマン”に垣間見えるポテンシャルとは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

明治安田生命J1リーグ第28節、FC東京対柏レイソルが12日に行われ、0-1で柏が勝利を収めた。決勝点となるゴールを決めたのは20歳の細谷真大。U-20日本代表にも選出された期待のFWは、3連勝と調子を上げる柏のキーマンになるのだろうか。(取材・文:元川悦子)


FC東京が悔やむ失点シーン

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【写真:Getty Images】

 日本代表DF長友佑都の11年ぶりの古巣復帰が正式発表された9月12日。FC東京は6月27日の大分トリニータ戦以来、2カ月半ぶりに本拠地・味の素スタジアムに戻ってきた。対峙するのは柏レイソル。今年1月4日のYBCルヴァンカップ決勝で2-1の勝利を収め、さらに5月15日のJ1アウェー戦でも4-0と圧勝している相性のいい相手だ。

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 士気上がるFC東京が鋭い出足で序盤から敵陣に迫ると見られたこの試合。だが、長谷川健太監督が「前半は非常に反応が悪かった」とおかんむりだったように、チーム全体の動きが悪い。そのスキを柏は見逃さず、電光石火の一撃をお見舞いした。

 それが前半9分の先制弾だ。相手のレアンドロへの縦パスを上島拓巳がカットしたのがゴールへの発端だった。ボールは戸嶋祥郎からクリスティアーノへとつながり、最前線の細谷真大がDFラインの裏のスペースに走り込んだ。ペナルティエリア手前で守っていた渡辺剛が先に反応したものの、若きFWはバウンドしたところを逃さず、左足で巧みにコントロール。GK波多野豪をかわし、右に流れながら豪快にシュートを蹴り込んだのだ。

「クリスティアーノが持った時にまずに裏に飛び出して、うまくGKとディフェンスラインの間でバウンドした。その隙を狙っていて、うまく決められたかなと思います」。今季3点目を挙げた20歳の若武者はしてやったりの表情を浮かべた。

 GK波多野と守備陣の連係面は最近のFC東京にとって大きな課題だった。「GKとの連係は今季ずっと練習や試合前に話をしているテーマ。そこからミスが生まれたのは残念な結果」と長谷川監督も悔やむしかなかった。

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