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Jリーグ 3年前

武藤嘉紀は古橋亨梧のように。「僕らが帰ってきた意味は…」、日本代表復帰の可能性は?【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

明治安田生命J1リーグ第30節、清水エスパルス対ヴィッセル神戸が24日に行われ、0-2で神戸が勝利した。神戸は9分、大迫勇也のアシストから武藤嘉紀が移籍後初ゴールを決めた。武藤らが加わったことで、神戸に何がもたらされているのか。(取材・文:元川悦子)

大型補強を行ったヴィッセル神戸だが…

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【写真:Getty Images】

「我々の最後の目標はACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場権獲得。残り10試合でいかに勝ち点を積み重ねていけるかが重要」とヴィッセル神戸の三浦淳寛監督が強調していたように、3位以内に入ることは終盤戦の最重要課題。フライデーナイトJリーグとなった24日の清水エスパルス戦で、力強くその布石を打たなければいけなかった。

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 勝利へのカギはやはり得点だ。8月に日本代表エースの大迫勇也、2018年ロシアワールドカップ日本代表の武藤嘉紀、バルセロナで一世を風靡したボージャン・クルキッチという大物3枚を獲得したものの、武藤がデビューした8月21日の鹿島アントラーズ戦以降で複数得点したのは、同月25日の大分トリニータ戦だけ。

「ゴールに関しては、僕とアンドレス(イニエスタ)の関係だけじゃなくて、周りとの距離感もすごく大事になってくる。チーム全体として1人1人の距離感がもっとよくなっていけばいいと思います」と最前線に陣取る大迫もポイントを口にしていた。

 取るべく人が取って勝つ……。神戸は理想のシナリオ通りに物事を運びたかった。

 迎えた清水戦。山口蛍をケガで欠く中、三浦監督は前節同様、ボランチに大崎玲央を抜擢してゲームに入った。彼らは清水のハイプレスを巧みにかいくぐり、瞬く間にゲームを支配。非常にいいペースで攻め込んだ。

 そして開始9分、待望の先制点が生まれる。左寄りの位置から大崎、イニエスタ、初瀬亮のトライアングルでパスが回ったのが始まりだ。

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