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Jリーグ 2年前

ルヴァンカップ決勝、注目すべき3つのマッチアップ。名古屋グランパスとセレッソ大阪に共通するのは…【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

YBCルヴァンカップ決勝、名古屋グランパス対セレッソ大阪が30日に行われる。名古屋は、鹿島アントラーズやFC東京を破り、初の決勝の舞台に臨む。一方のセレッソは、ガンバ大阪とのダービーを制し、浦和レッズを倒して4年ぶりとなる優勝へあと一歩とした。27日には天皇杯で“前哨戦”が行われ、セレッソが3-0で勝利しているが、一発勝負の行方はどうなるのだろうか。(文:ショーン・キャロル)

名古屋に残された希望

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【写真:Getty Images】

 今週末のYBCルヴァンカップ決勝は、予想の上では拮抗した2チームによる接戦となりそうだ。そして名古屋グランパスとセレッソ大阪のどちらが勝者であったとしても、その結果はチームに大きな勢いを与えることになるかもしれない。

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 名古屋が優勝すれば2010年のJリーグ以来となるタイトル獲得であり、マッシモ・フィッカデンティ監督の下でチームが正しい方向へ進んでいるという自信を得られることに繋がる。

 今季序盤のグランパスは、リーグタイトル争いにおいて川崎フロンターレの最大の対抗馬になりそうだと感じられた。だが鬼木達監督のチームに直接対決で2連敗を喫したあと夏には調子を落とし、順位表を滑り落ちてしまった。J1で残されている希望は、昨季の3位に並んで再びAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を獲得することだけだ。

 名古屋は今季のACLでも日本勢の最後の生き残りとなっていた。だが川崎F、ガンバ大阪、セレッソより長く大会に残りながらも、最後は準々決勝で韓国の浦項スティーラーズにあっさりと敗れてしまった。

 0-3の敗戦に終わった10月17日の試合は、前半のグランパスの好調な戦いぶりを考えれば納得し難い結果でもあったし、もう少しフィニッシュが良ければ前半のうちにリードを奪っていてもおかしくはなかった。だが後半になるとすっかり気が抜けてしまい、53分にイム・サンヒョプに先制ゴールを許してからは全く反撃の気配を感じさせることはなかった。

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