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Jリーグ 2年前

なぜ大迫勇也はヴィッセル神戸で結果を残しているのか? 「まだ全然、通過点」、31歳が見据えるものとは…【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

大迫勇也が見据える「その先のいろんなもの」



「後半は固くなっちゃいましたけど、そこは絶対に勝ちたいって気持ちの表れ。チームとして3点目を取り切れるようにはしたいですけど、まあ今日はしっかり勝ち切れたことがよかったと思います」と決勝点を叩き出した大迫はとりあえず安堵感を吐露した。

 だが、まだまだこのレベルで満足してはいられないという気持ちも強いはず。今季はラスト2戦。そこで得点を重ね、いい感触をつかんで、カタールワールドカップイヤーの2022年につなげていく必要がある。

「まだまだヴィッセル神戸でのプレーは続くので、まだ全然、通過点でもありますし、しっかりとホントに1試合1試合いいパフォーマンスを出すことしか考えてない。その先にいろんなものがついてくるんじゃないかと思います」

 彼の言う「その先のいろんなもの」の中には、ロシアで果たせなかったワールドカップ8強の悲願達成ももちろん含まれている。代表で再び絶対的エースに君臨し、最終予選残り4試合で存在感を示し、日本代表を未知なる領域へと引き上げることこそ、彼がやるべき大仕事に違いない。コンディションを上げ、得点感覚を研ぎ澄ませていけば、大迫勇也はまだまだやれる。31歳の点取り屋に足踏みしている時間はない。

(取材・文:元川悦子)

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