サッカー日本代表 2-0 サウジアラビア代表
サッカー日本代表は1日にカタールワールドカップ・アジア最終予選でサウジアラビア代表と対戦し、2-0で勝利した。序盤はボールを持たれる時間が長かったものの、ピッチに立った選手たちは試合中に修正を施した。吉田麻也に代わってキャプテンを務めた遠藤航をはじめとする「中堅世代」が存在感を示し、大一番で日本代表に勝利をもたらした。(取材・文:元川悦子)
機転の利いた守田英正の判断
「アジアで同じ相手に2度負けられない」
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1日の2022年カタールワールドカップ(W杯)アジア最終予選・サウジアラビア戦に向け、森保一監督は危機感を露にしていたが、万が一この強敵に敗れたら、日本代表はW杯出場権が自動的に与えられるグループ2位からの転落もあり得る状況だった。勝負のホーム2連戦のラストに無様な結果だけは許されない。強い緊迫感を持って、彼らは大一番に挑んだ。
予想通り、序盤からボールポゼッションで優位に立たれて攻めこまれる。日本代表としては不穏なムードも漂うスタートを余儀なくされた。日本代表は絶対的1トップ・大迫勇也が激しいチャージを受け、サウジアラビア代表は中盤の要・アブドゥレラー・アルマルキ(8番)が左ひざの負傷で交代を強いられる。開始20分間はお互いに激しいバトルが続いた。
こうした中、インサイドハーフの守田英正と田中碧がポジションを臨機応変に入れ替え始める。これによって攻撃スイッチが確実に入った。
「最初、左だった時は(長友)佑都さんを前に上げたかったし、(南野)拓実君を中に入らせてあげたかったんで、タイミングを見計らって下がろうと思った。でも自分がそのタイミングをつかめていなかったんで、碧に言って左右を変わってもらった」
守田はこう説明したが、伊東純也と酒井宏樹のいる右サイドの関係性が向上。バランスのいい三角形ができ、伊東がより効果的に背後のスペースを突けるようになったのだ。