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Jリーグ 2年前

浦和レッズ、期待の新戦力5人。ポテンシャルは日本代表クラス!? 新たな攻撃のキーマンとは

シリーズ:期待の新戦力5人 text by 河治良幸 photo by Getty Images

大畑歩夢(背番号44)

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【写真:Getty Images】

生年月日:2001年4月27日(20歳)
前所属:サガン鳥栖
2021リーグ戦成績:30試合0得点1アシスト

 抜群のスピードと攻撃センスを兼ね備える左サイドのスペシャルタレントだ。サガン鳥栖では2つ下の中野伸哉に先を越されていた感もあったが、昨シーズンの途中から可変式の3バック左でポジションを掴み、良質なビルドアップとタイミングの良いサイドバック的な攻め上がりで輝きを放った。

 その大畑の移籍もあり、鳥栖で攻守の要として期待される中野は「歩夢くんのプレーを見ていて、僕には攻撃のところで足りない部分がたくさんあった」と認める。懸念材料は昨年11月の札幌戦で右第五中足骨骨折という重傷を負い、開幕にはおそらく間に合わないこと。山中亮輔や宇賀神友弥が去った左サイドバックのポジションはマルチロールの明本考浩がファーストチョイスと見られるが、新加入の馬渡和彰も徳島では現·浦和のリカルド監督のもと左をになった経験があり、有力なライバルになる。

 しかし、大畑はまさしく左サイドのスペシャリストであり、3バックにも4バックにも対応できる強みは大きい。またリカルド監督としても明本を前目で起用したいプランがあると見られるだけに、大畑が主力として台頭することで指揮官の選択肢を広げる効果もある。パリ五輪世代でもある大畑は、代表レベルで後輩の中野と再びハイレベルなポジション争いをすることになるかもしれない。

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