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Jリーグ 2年前

ジュビロ磐田、期待の新戦力5人。高校サッカー屈指のドリブラー、ブラジル人CBは何をもたらすのか?

シリーズ:期待の新戦力5人 text by 河治良幸 photo by Getty Images

MF:黒川淳史(背番号32)

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【写真:Getty Images】

生年月日:1998年2月4日(24歳)
前所属:大宮アルディージャ
2021リーグ戦成績:42試合9得点2アシスト

 昨年のJ2で終盤まで残留争いを強いられた大宮で、黒川淳史は9得点を記録した。シャドーのポジションから連続的に動き出してゴールに迫りながら、ボールを失った瞬間に守備のスイッチを入れる。走力を一番の強みとしてあげるが、観察眼も高く動きの中で的確な判断ができる。

 大宮アルディージャのアカデミー出身で、伊藤彰監督によると小5の頃から知っていたとのこと。中学から本格的に指導を受けていた黒川は「僕たちが(新しい戦術の)実験台にされた」と笑いながら振り返る。非常に落ち着いた印象もあるが、取材側のジョークにも乗ってくるユーモアがあり、磐田の環境にも打ち解けているようだ。鹿児島キャンプ中に24歳の誕生日を迎え、練習後には1月末に42歳となった遠藤保仁とともに、仲間から手荒い祝福を受けた。

 伊藤監督も認めるようにシャドーの競争は激しいので、序盤戦は同じく新加入のジャーメイン良などと使い分けされながら、レギュラーとしての確固たる地位を狙っていくことになるだろう。2トップを使う場合は杉本健勇やファビアン・ゴンザレスとの相性も良さそうで、点が欲しい時間帯の有効なオプションになりうる。

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