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横浜F・マリノスが「これから良くなっていくことは間違いない」。開幕2試合で指揮官を満足させた力強さとは?【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第9節、横浜F・マリノス対川崎フロンターレが2月23日に行われた。マリノスは3連覇を狙う王者を相手にしても積極的なスタイルを貫き、4得点を奪って逆転勝利を収めた。ケヴィン・マスカット監督は開幕戦後に「これから良くなっていくことは間違いない」と話したが、早くもその強さを見せつけた結果となった。(取材・文:ショーン・キャロル)



優勝した2019年に似た横浜F・マリノスのスタイル

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【写真:Getty Images】

 横浜F・マリノスが新シーズンに向けて失ったものは盛んに話題となっていた。だが意外にも、2022年の最初の2試合を終えて最も印象的なのは、このクラブに今もまだ残っていた。

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 昨季途中でアンジェ・ポステコグルー監督とオナイウ阿道がクラブを去ったのに続いて、マリノスからはシーズンオフにも前田大然とチアゴ・マルチンスという特に重要な2人の選手が新天地へと旅立っていった。代役として補強したアンデルソン・ロペスとエドゥアルドはともにJリーグで確かな実績を誇る選手たちであるとはいえ、マリノスが好発進を切ると予想した者は多くはなかった。

 だが始まってみれば、開幕からの難しい2試合で勝ち点4の獲得という上々の出来。しかもセレッソ大阪相手にも、そして他ならぬ川崎フロンターレ相手にも優位に試合を進め、ポステコグルー監督の下でタイトルを勝ち取った2019年にも似た積極的なスタイルの戦いぶりを披露していた。

「今日は本当にマリノスの力強い価値を示すことができた。そういう意味では非常に満足している」

 セレッソとの開幕戦を2-2のドローで終えたあと、ケヴィン・マスカット監督はそう話していた。90分の失点も含めてCKから2点を奪われた悔しさも感じさせず、守備面より攻撃面に重点を置いていることを強調していた。

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