「意味がない」前線からプレスとは? 川崎フロンターレが築く堅守。「跳ね返せる自信」はどのように生まれるのか?【コラム】

2022年03月13日(Sun)10時00分配信

シリーズ:コラム
text by 元川悦子 photo Getty Images
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明治安田生命J1リーグ第4節、川崎フロンターレ対名古屋グランパスが13日に行われ、1-0で川崎が勝利した。ここまで川崎は公式戦ですでに2敗を喫している。しかし、「しっかり跳ね返せる自信はありました」と谷口彰悟が語った通り、見事な堅守で名古屋の反撃をかわしている。薄氷を踏む思いで掴んだ勝利にも見えるが、実に川崎の強さが現れた試合でもあった。(取材・文:元川悦子)


川崎フロンターレは本来の強さを取り戻せるか

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【写真:Getty Images】

 2月12日のFUJIFILM SUPER CUP・浦和レッズ戦での苦杯に始まり、J1開幕2戦目の横浜F・マリノス戦での4失点完敗など、2022シーズンはいきなり足踏み状態を強いられた王者・川崎フロンターレ。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)組特有の過密日程を強いられているとはいえ、序盤5戦を3勝1分1敗というのは、リーグ連覇した過去2シーズンに比べれば見劣りする。

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 昨季途中に田中碧、三笘薫、昨年末に旗手怜央という重要戦力が抜け、選手層がやや薄くなったのではないかという懸念はあったものの、このままズルズルいくわけにはいかない。3月12日の名古屋グランパス戦は確実に勝利し、本来の強さを取り戻すことが肝要だった。

 しかしながら、長谷川健太監督率いる新体制に移行した名古屋も今季はJ1で2戦無敗と悪くない出足を見せていた。ここで川崎を叩くことができれば、一気に上位に浮上できる。チーム全体が虎視眈々と白星を狙っていたはずだ。

 そのアグレッシブさが立ち上がりは色濃く見て取れた。最前線の酒井宣福、トップ下の仙頭啓矢らが豊富な運動量で前線からボールを追い、鋭い切り替えから縦への推進力を出すという狙い通りの攻めができていた。

 16分には相馬勇紀が決定的なシュートを放ち、24分にはマテウスのFKに酒井がフリーで反応。打点の高いヘッドをお見舞いしたが、惜しくもGKチョン・ソンリョンの手中に収まる。彼らは先制点につながってもおかしくないシーンをいくつか作ったのだ。

 だが、揺さぶられても崩れないのが川崎の強さ。組織的な守備で応戦し、ここぞという場面を逃さない。

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