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水沼宏太「もっと圧倒していく力はある」。アジアで停滞する横浜F・マリノスのサッカー、改善策は?【ACL】

text by 編集部 photo by 2022 Asian Football Confederation (AFC)

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水沼宏太
【写真:2022 Asian Football Confederation (AFC)】



水沼宏太が語る横浜F・マリノスの改善点とは

 横浜F・マリノスは22日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第3節でシドニーFCに1-0の勝利を収めた。



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 終盤にコーナーキックの流れからDF角田涼太朗が決勝ゴールを奪った。しかし、相変わらず課題となったのは流れの中から得点できないこと。第1節のホアンアイン・ザライ戦でも奪ったゴールは2つともセットプレーからだった。

「セットプレーで(ゴールを)取れるのはめちゃくちゃいいことだと思いますけど、正直僕たちはそれでしかゴールを取れていない。他の部分でゴールを取れて、それプラスでセットプレーがついてくれば、もっともっと楽な展開になるし、もっと強くなっていけると思う」

 そう語るのはシドニーFC戦に途中出場したMF水沼宏太だ。決勝点のきっかけとなるコーナーキックを蹴ったのも水沼だった。トリコロールの背番号18は、ここまでグループステージ全3試合に出場し「こっち(ACL)に来て、僕たちらしさは全く出ていない」と感じている。

「テンポもいつもより遅い部分があったり、サイドに展開してくるボールのスピードだったり、そういうところも含めて、いつもより相手に読まれているというか、しっかりブロックを作られてから(ボールが)来る展開が多い」

 Jリーグで対戦するチームよりも割り切って引いて守る相手が多く、連日の蒸し暑さや劣悪なピッチ、普段とは感覚の全く違うボールなど様々な要因が絡んではいる。だが、マリノス全体として「自分たちのサッカーをやり続ける」方針がある以上、全て乗り越えて勝っていかなければならない。

 水沼も「日本でもやってきたことを出すのが、自分たちが今一番変えなければいけないところ」と語気を強める。

「人が動くのもそうだし、ボールは走らせても疲れないので、どんどんボールを回して、今日途中から入った僕らみたいに、ボールをどんどんパン! パン! パン! と動かしていけば、選手たちも勝手に動いていくというのは、今までやってきているところ。そういうところを意識していけば、もっともっと改善できると思いますし、とにかく自分たちらしさを出せれば、もっともっと楽な試合になっていくかなと思います」

 自分たちのサッカーをアジアの舞台でも披露できる自信はある。マリノスはシドニーFCに勝って今大会2勝目を飾り、グループ首位の全北現代モータースを勝ち点1ポイント差で追いかけている。

 グループ首位での決勝トーナメント突破に望みをつないだ状況で、残りは3試合。水沼は改めてアジアの舞台でのさらなる飛躍を誓った。

「(Jリーグとは)戦い方は違ってくるところはありますけど、でもそういったところを含めて、もっともっと圧倒していく力は僕たちにはある。どんなにキツい状況でも、相手もキツいのは同じなので、上回っていければ、きっといい残り3試合ができると思います」

(取材・文:舩木渉)

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