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Jリーグ 2年前

背番号7と背番号39。サンフレッチェ広島で輝く2人の“新戦力”。スキッベ新監督の下で残すインパクトとは?【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

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ミヒャエル・スキッベ監督を招へいしたサンフレッチェ広島が好調な戦いぶりを見せている。中でも輝かしい活躍を見せているのが、2人の“新戦力”だ。期限付き移籍から復帰した野津田岳人は攻守において中盤で存在感を発揮し、大卒ルーキーの満田誠はかつての三笘薫を彷彿とさせるパフォーマンスを見せている。(取材・文:ショーン・キャロル)


スキッベ監督の下で躍動するサンフレッチェ広島

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【写真:Getty Images】

 今季はスロースタートを切ったサンフレッチェ広島。新型コロナウイルスの影響で入国に手間取り到着が遅れたミヒャエル・スキッベ監督に代わって迫井深也コーチが指揮を執ったが、開幕から2試合は引き分けどまりだった。

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 無事に入国を果たしたドイツ人指揮官も、落ち着くまでには少し時間が必要だった。着任から3試合は1分け2敗。ヴィッセル神戸と1-1で引き分け、FC東京(1-2)と川崎フロンターレ(0-2)には敗戦を喫した。

 だがそれ以降は、同じく予想外の躍進を見せる柏レイソルにホームで1-2というスコアで敗れただけ。一気にギアを上げた広島は、水曜日にガンバ大阪との1試合を残した状況で、首位横浜F・マリノスと7ポイント差に位置している。

 サンフレッチェ好調のカギは間違いなく、スキッベ監督の一貫したメンバー選択にある。試合ごとに先発ラインナップを入れ替えることはほとんどなく、堅固な3バックとエネルギー溢れる積極的な攻撃姿勢に基づいたスタイルを徐々に磨き上げてきた。

 塩谷司、荒木隼人、佐々木翔の3バックはよく鍛えられて規律も取れ、フィジカルも強い。3-1の勝利を収めた先週末の試合でもアビスパ福岡の屈強な前線と互角以上に渡り合い、特に佐々木と塩谷はフアンマ・デルガドの猛烈な勢いにも怯むことなくぶつかり合っていた。

 ピッチの反対側でもナッシム・ベン・カリファやドウグラス・ヴィエイラが接触も厭わない闘志を示した。前半にはベン・カリファがホームチームの3バックを巧みに悩ませ、後半から代わったヴィエイラは2ゴールを記録。第17節セレッソ大阪戦での終盤の一撃に続いて2試合連続で勝利の立役者となった。

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