清水エスパルスで築くいい関係性
結局、乾は後半29分までプレー。直接ゴールに絡むような仕事こそなかったものの、質の高いパスや展開、シュートなどを随所に見せ、清水の攻撃に多彩なバリエーションをもたらした。
同じ今夏加入組の北川も「乾君はしっかりボールを収められるし、起点を作れるので、自分としても非常に動きやすい。彼が持った時に動き出せれば、必ず見てくれているので、いい関係を作れるんじゃないかと思います」と前向きな発言をしていたほどだ。
思い起こせば、彼らは2019年アジアカップ(UAE)で共闘した間柄。「3年前、一緒に代表で戦ったメンバーが僕を含めて乾選手、権田(修一)選手と3人いるのは不思議な気がしますけど、海外経験・代表経験がある選手がチームにいることは若い選手、エスパルスにとっても大きい」とも北川は話しており、やはり高度な経験値と戦術眼を備えたアタッカーの加入はプラス要素が多いようだ。
もう1つ大きいのはチームの雰囲気を明るくする効果。同い年の権田もこう強調した。