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大崎玲央「リーグ戦の順位は全く関係ない」。ACLラウンド16でJ1首位・横浜F・マリノスと大一番、不振脱出へのキッカケとなるか

text by 編集部 photo by 2022 Asian Football Confederation (AFC)

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【写真:2022 Asian Football Confederation (AFC)】



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 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の東地区ノックアウトステージが18日に開幕する。ヴィッセル神戸は横浜F・マリノスと、2大会ぶりのベスト8進出を賭けて対戦する。



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 17日に大一番へ向けた公式記者会見に出席した神戸のDF大崎玲央は「非常に楽しみですし、自分がどこまでできるか証明できると思います。まずは明日勝って次に進めればいいと思います」と決意を述べた。

 ホーム&アウェイで争われる例年と違い、今大会の決勝トーナメントは一発勝負。2ndレグで巻き返しを図るチャンスはなく、まさに「今」のチーム状態でぶつかった結果によって勝ち抜けか敗退かが決まる。

 神戸とマリノスの現状は対照的だ。前者はACLのグループステージを順当に突破した一方で、Jリーグでは低迷が続いて残留争いを強いられている。一方、後者はJ1で首位に立ち、優勝争いの真っただ中だ。

 それでも大崎は「ACLなので、リーグ戦の順位は全く関係ないと思う」と語気を強める。そして「(マリノスは)もちろん攻撃(力)を持ち、ボールを保持することが非常にうまいチームだと思いますけど、自分たちも同じくらい攻撃(力)があると思いますし、守りに入りすぎず、守備でも攻撃でも攻撃的な姿勢を見せていければいいかなと思います」と続けた。

 一発勝負だからこそ、90分ないし延長戦も含めた120分で相手より1点でも多く奪えばいい。同点でもPK戦で勝利をつかみ取れるチャンスがある。守りを固めるのではなく、先手を取って相手のゴールに向かっていくことが神戸にとって勝利へのキーポイントになるだろう。

「一発勝負ではありますけど、だからと言って守備的になるわけではなく、積極的に仕掛けていかなければいけないと思います。自分たちがボールを持っている時、いない時の役割ははっきりしているので、自分たちが主導権を持ってやっていければ」

 2020年大会でベスト4に進出した経験を持つ神戸は、アジアの戦いでの勝負強さを発揮できるだろうか。今季は2度の監督交代もあり国内大会では苦しい戦いを強いられているが、大崎は「監督が代わったら、もちろんスタイルなどは変わりますけど、最終的にプレーするのは選手。明日の試合はこれまでやってきたことを示せるチャンスだと思う」と強気な姿勢を前面に押し出していた。

 マリノスをACLのラウンド16で打ち倒すことができれば、クラブの悲願であるアジアの頂点に一歩近くだけでなく、今後のJリーグでの戦いにも弾みがつく。復調傾向にある神戸が大一番で見せる底力は、未来への重要な基準になるだろう。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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