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Jリーグ 2年前

好調・浦和レッズ、背番号11の存在価値は大きい。ユンカーらを差し置いてFWで起用される理由とは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16、浦和レッズ対ジョホール・ダルル・タクジム(JDT)が19日に行われ、5-0で勝利した浦和が準々決勝に駒を進めた。JリーグやYBCルヴァンカップでも好調を維持する浦和で、効果的な働きを見せているのが松尾佑介だ。キャスパー・ユンカーや江坂任といった実績あるアタッカーを差し置いて先発起用されているのには理由がある。(取材・文:元川悦子)


ACLでも躍動感あふれる浦和レッズ


【写真:Getty Images】

 直近Jリーグ10試合を6勝3分1敗というハイペースで戦い、YBCルヴァンカップ準々決勝も名古屋グランパスを撃破して4強入りしている好調・浦和レッズ。この勢いでAFCチャンピオンズズリーグ(ACL)王者に登り詰めたいところ。2019年は決勝まで進みながらアル・ヒラルに苦杯を喫しているだけに、今回はそのリベンジも果たしたいはずだ。

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 19日のラウンド16・ジョホール・ダルル・タクジム(JDT)戦はアジア制覇への重要な一歩。リカルド・ロドリゲス監督は西川周作、酒井宏樹、岩尾憲ら信頼できる面々をピッチに送り出し、貪欲に勝利をつかみに行った。一部声出し解禁になったサポーターの大声援も彼らを力強く後押しした。

「向こうは帰化選手が多くて、欧州で経験もある選手がいて、場慣れしていた。逆に僕らは国際舞台に慣れていない選手も多くて、いつもより緊張していた」と百戦錬磨の酒井が言うように、序盤はJDTが迫力ある入りを見せてきた。開始2分には最初のシュートを打ってきたが、浦和は西川がセーブ。集中力を切らさない。

 そして逆に8分、岩尾の右CKから先制点を手に入れる。相手GKがクリアしたボールを酒井宏樹が中へ展開。ゴール前へ飛び込んでGKと交錯したのが、最前線の松尾佑介だった。これでゲットしたPKをダビド・モーベルグが確実に決め、浦和は早々と1点をリードする。この先制弾でチーム全体が安堵したことだろう。

 さらにこの11分後には、好位置で得たFKをモーベルグが直接蹴り込んで2点目を奪う。エースナンバー10の打開力と決定力は今の浦和の非常に大きな強みになっている。

 彼と縦関係を構築する酒井宏樹も、右サイドのスムーズな連携に自信をのぞかせた。

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