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現在のシャビがそうであるように、選手時代に長く過ごしたクラブへ監督として戻ってくるケースは少なくない。もちろんJリーグでも、過去に多くのレジェンド監督が誕生している。では、その“ボス”たちはどのような道のりを歩んだのか。今回は、Jリーグのレジェンド監督を5人ピックアップ。指揮者としての歴史を振り返る。
ドラガン・ストイコビッチ(名古屋グランパス)
【写真:Getty Images】
生年月日:1965年3月3日
名古屋監督歴:2008~2013年
2008 J1リーグ戦成績:3位
2009 J1リーグ戦成績:9位
2010 J1リーグ戦成績:1位
2011 J1リーグ戦成績:2位
2012 J1リーグ戦成績:7位
2013 J1リーグ戦成績:11位
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“ピクシー”の愛称で親しまれた名古屋グランパスのレジェンド、ドラガン・ストイコビッチは2008年に監督として古巣に戻ってきた。すると、いきなり手腕を発揮。2007シーズン、名古屋は勝ち点45、得失点-2という結果でリーグ11位に沈んでいたが、2008シーズンはそれまで影の薄かったFW玉田圭司が躍動するなどポジティブな要素が多く、最後まで優勝争いを繰り広げることに。結果、頂点に立つことはできなかったが、3位という申し分ない成績を収めた。
翌2009シーズンはリーグ戦でこそ大人しかったが、天皇杯では準優勝。そして田中マルクス闘莉王や金崎夢生らを獲得した2010シーズンは、名古屋史上初のJ1優勝を達成。第18節浦和レッズ戦に勝利して以降、一度も首位の座を明け渡さない圧倒的な強さだった。その功績が評価され、ストイコビッチ監督は2010シーズンのJリーグ最優秀監督賞を受賞。選手と監督の両方で最優秀賞に輝くのはJリーグ史上初のことだった。
最終的にストイコビッチ監督は名古屋を6シーズン率いた。その間、リーグ戦で2桁順位に終わったのはわずか1回であり、安定したチームを作り上げたと言えるだろう。圧倒的なカリスマ性を発揮し、選手の能力を最大限引き出して結果を残したストイコビッチ監督は、まさに名古屋史上最強の指導者である。