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Jリーグ 2年前

栄光か転落か。Jリーグ、古巣を率いたレジェンド監督5人。命運を任された偉大な功労者たちの行く末は…

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

木村和司(横浜F・マリノス)


【写真:Getty Images】


生年月日:1958年7月19日
横浜FM監督歴:2010~2011年
2010 J1リーグ戦成績:8位
2011 J1リーグ戦成績:5位

 フリーキックの名手、そして「ミスター・マリノス」の愛称で知られている木村和司は、2010年に横浜F・マリノスの監督に就任。2004年のJ1制覇を最後に低迷が続いていた古巣の立て直しを求められることになった。そんな木村監督が相手をおちょくる、弄ぶというような意味で使った「ちゃぶる」という言葉は、瞬く間にJリーグ界で話題となった。

 しかし、木村監督はマリノスをいるべき場所に戻すことはできなかった。就任1年目の2010シーズンは終盤に3連敗を喫して8位でフィニッシュ。Jリーグヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)ではグループリーグ敗退。天皇杯でも4回戦で姿を消している。また、同シーズンをもって松田直樹を筆頭に、山瀬功治、清水範久、坂田大輔、河合竜二ら功労者がクラブを去るなど、この年のマリノスは暗いニュースが多かった。

 翌2011シーズン、ミスター・マリノスに率いられたマリノスはリーグ戦で5位フィニッシュを果たしている。これは2004年以降、最高の成績だった。しかし、同年12月29日の天皇杯準決勝、京都サンガ戦で2-4と敗れAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場の可能性が消滅すると、翌30日に木村監督が電撃解任。レジェンドによる指揮は2年間に留まり、失敗という印象を強くつけた。

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