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Jリーグ 1年前

「腰が引けた戦いではなく…」京都サンガとロアッソ熊本、対照的なPOへの道のり【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「継続」でJ2を突き進むロアッソ熊本



 実際、サンガが無得点に終わった試合は12試合にも上る。そのうちの2試合、最後のセレッソ大阪戦とジュビロ磐田戦で1点でも決めていればJ1残留がほぼ確定していた。

「監督として、プレーオフに参加するのは初めてです」と、シーズン最終節の膠着状態に陥ったジュビロとの試合の後、曺監督は語った。

「腰が引けた戦いではなく、今日以上の戦いができるようにしたい。今日は少し固さが見られました。そういうことも含めて、選手たちが次へ向かっていける状況を作っていきたい」

 一方、ロアッソもここ2試合も引き分けているが、Jリーグの奇妙なプレーオフ方式のおかげで、大分トリニータとモンテディオ山形を下して日曜日の決戦に臨むことになった。

 大木武監督が率いるロアッソは、今年のJ2において最も見ごたえのあるチームのひとつである。

 ロアッソの歴史上最も大きな試合にどう臨むか、という質問に対して「普段どおりやるということです」と、監督らしい的を射た答えを返したように、今年のテーマも「継続」である。

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