野心と武器。伊東純也の4年間。サッカー日本代表の控えからエースへ変貌できた理由【コラム】

2022年11月15日(火)8時00分配信

シリーズ:サッカー日本代表、カタールW杯までの4年間
text by 元川悦子
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FIFAワールドカップカタールの開幕まであとわずか。サッカー日本代表がAFCアジアカップ準優勝やカタールW杯予選敗退の危機など、紆余曲折を経てきたのと同じように、選手個人にもこの4年間で様々なドラマがあった。今回は、右サイドの控えからエースへと上り詰めた伊東純也の4年間を振り返る。(取材・文:元川悦子)


サッカー日本代表のエース像


【写真:Getty Images】

「ワールドカップ(W杯)のエース像と言えば、日本では本田圭佑さんのイメージがあります。何だかんだで点を取るのはホントにすごい。本田さんのゴールで一番覚えているのは(2010年南アフリカW杯の)デンマーク戦のFK。テレビで見てて『すげえ』って(笑)。

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 自分が本田さんみたいにメンタル強いかどうかは分かんないですね。ミスしたら『ヤベえ』って落ち込むこともありますから。けど、『ワンチャンス決めてやろう』って、そっちに走りますね」

 日本代表の右の切り札・伊東純也は今年9月、筆者のインタビューでこんな話をしていた。

 本田と伊東に共通するのは、ミスやアクシデントをネガティブに捉えるのではなく、「次につなげてやろう」と野心を燃やすこと。だからこそ、伊東はタレントひしめく森保ジャパン攻撃陣の中で一気に上り詰めることができた。縦への速さという「絶対的武器」と物事をくよくよ考えない「前向きなマインド」。その2つが彼を押し上げたと言っても過言ではないだろう。

 思い返せば、4年前の2018年9月。森保体制初陣のコスタリカ代表戦で、伊東は後半40分から堂安律と交代出場。ロスタイムにダメ押しとなる3点目をゲットした。この試合では堂安、南野拓実、中島翔哉の「新2列目トリオ」が凄まじい躍動感を示し、新時代の幕開けを印象付けたが、伊東は彼らを見守りながら、「右のジョーカー」としての役割に徹していた。

「試合に出たら点に絡みたいと思っていたので、それができてよかったと思います」と本人は淡々とコメント。堂安へのライバル心を前面に押し出すこともなく、自身の役割を冷静に受け止めて仕事をする姿が印象的だった。

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