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サッカー日本代表、堂安律の4年間。久保建英という刺激。遠回りこそが成長の近道【分析コラム】

「評価を僕ではなく周りがしてくれる」


【写真:Getty Images】



「サバイバルというのは特に意識していません。人のことを考えすぎると、自分の場合はダメになってしまうので。周囲にあまりとらわれすぎず、自分のプレーに集中します。そのなかで活動が終われば、サバイバルに対しての評価を僕ではなく周りがしてくれる。もちろん競争はウェルカムですけど、自分と誰かを比較することはない。ワールドカップは小さなころからの夢だし、どのような舞台なのか想像もつかない。一日一日を頑張ってたどり着けたらいいな、と思っています」

 アカデミーを含めたガンバ時代からフローニンゲン、2度におよぶPSV、ビーレフェルト、そして今シーズンから所属するブンデスリーガ1部のフライブルクでキャリアを重ねながら、堂安は明確な目的地を視線の先に記している。もちろん、それは一度もぶれたことがない。

「特別な選手に、何か違いを生み出せる存在になりたい」

 急がば回れを掲げたのは、目的地にたどり着くためのルートを意図的に変えたからだ。そして、必ず通過しなければいけないマイルストーンのひとつ、カタールワールドカップに臨む日本代表メンバーに晴れて名を連ねた。高ぶる魂を自然体というオーラで包み込みながら、堂安の挑戦が幕を開ける。

(取材・文:藤江直人【カタール】)

【了】

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