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Jリーグ 1年前

まさかの連敗、浦和レッズの現状とは?勝つために「苦手なプレーもしなければいけない」【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第2節、横浜F・マリノス対浦和レッズが25日に行われ、2-0でマリノスが勝利した。開幕節のFC東京戦に続いて敗れ、連敗スタートとなった浦和に今何が起きているのか。マチェイ・スコルジャ監督の下で再出発した浦和の現在地を紐解く。(取材・文:加藤健一)


「怒りと失望」浦和レッズの厳しすぎる船出


【写真:Getty Images】

「怒りと失望の気持ちが大きい」

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 口調こそ冷静だったが、マチェイ・スコルジャ監督の言葉には敗戦の悔しさが読み取れた。昨季のリーグ王者・横浜F・マリノスに対して、指揮官が「リスペクトが大きすぎた」と振り返ったように、立ち上がりに消極的なプレーで主導権を明け渡した浦和レッズは、18分に失点を許してしまう。その後はチャンスも作ったが、89分に再び失点し決着がついた。

 開幕2連敗。それが新生レッズに突きつけられた現実だった。昨季からの積み上げがあるFC東京と王者マリノスが相手で、酒井宏樹やダヴィド・モーベルクもまだトップコンディションではない。エクスキューズはいくつも思いつくが、2試合続けてゴールすら決められずに複数失点を喫して敗れたという事実は変わらない。

 そういった事情をゴール裏も理解していたのだろう。試合後に選手たちがゴール裏に挨拶へ向かった。最初はブーイングが聞こえてきたが、すぐに声援へと変わった。まだ道半ば。我慢の時期が必要なことはチーム内外も理解しているはずだ。

「連敗スタートは受け入れ難いはずなのに、自分たちと一緒に戦ってくれているファン・サポーターがポジティブな雰囲気を作ってくれた。だからこそ、1週間後は違った姿を見せなければいけない。とにかく全員で勝利を収めることで責任を果たしていきたい」

 西川周作は試合後にサポーターへの感謝を述べるとともに、次戦への覚悟を示した。一方で岩尾憲は「あんなに恥ずかしいことはない」と危機感を抱いている。

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