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Jリーグ 1年前

浦和レッズは外国人枠をどう使う? ACL決勝、カギを握る両軍“助っ人”事情と起用法【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

1stレグで「優勝するかしないかもほぼ決まる」



 1トップでのスタメン出場が予想される興梠慎三は昨年、期限付き移籍で北海道コンサドーレ札幌に所属しており、外から観ていた感覚として「今回は対戦相手に少し恵まれた部分もあったり、運もあったんじゃないか」と前置きしつつ「決勝というのはそう簡単なものじゃないし、それを経験してきたからこそ厳しさというのは分かっているつもり」と語る。

「アウェイから始まりますけど、その一戦で多分、優勝するかしないかもほぼ決まると思う。0-0か、負けても1点差ぐらいで、アウェイの戦い方をしっかりしていきたい」

 そう興梠が語るように、基本的に1stレグはあまり色気を出さず、粘り強く戦って帰ってくることも大事だろう。これまでの対戦でもアル・ヒラルは、2017年にカルロス・エドゥアルド、2019年にバフェタン・ゴミスといった強力なアタッカーを擁していた。ラモン・ディアス監督が率いる今回は準決勝のアル・ドゥハイル戦で4得点を決めたナイジェリア代表FWオディオン・イガロ、同カードで2得点のマリ代表FWムサ・マレガという規格外の“助っ人”とサウジアラビア代表の司令塔サルマーン・アル=ファラジュが攻撃の中心を担う。

 おそらく4-3-3で来るが、イガロ、マレガに加えてブラジル人ウイングのミシャエウ、ペルー代表の攻撃的MFカリージョ、コロンビア代表ボランチのクエジャールという良質な外国人選手を揃える。ただし、外国人枠は3+1。アジア人枠は元FC東京のDFチャン・ヒョンスで埋まるが、外国人枠3のラスト1が誰になるのかで、スタメン構成も変わってくる。アル・ヒラルはアル=ファラジュの他にも、サーレム・アッ=ドーサリーなど、サウジアラビア代表クラスのMFが揃っているので、浦和にとって嫌なのはミシャエウか。

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