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浦和レッズは外国人枠をどう使う? ACL決勝、カギを握る両軍“助っ人”事情と起用法【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

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AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝1stレグ、アル・ヒラル対浦和レッズが現地時間29日に行われる。アジア最強と名高いサウジアラビアの強豪に対し、浦和はどう戦うのか。Jリーグと異なる外国籍選手枠のレギュレーションは、2試合を通じて両チームの戦い方に影響を及ぼすだろう。(取材・文:河治良幸)


“アジア最強”アル・ヒラルと対戦する浦和レッズ


【写真:Getty Images】

 浦和レッズは3度目のACL制覇を目指して、前回王者でもあるサウジアラビアの強豪アル・ヒラルに挑む。アル・ヒラルと言えば2017年に浦和がファイナルで破った相手であり、2019年のファイナルで敗れた相手でもある。そしてアル・ヒラルも過去に2度のアジア王者に輝いており、どちらが勝ってもACL史上最多という意味でも注目だ。

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 浦和はポーランド人のマチェイ・スコルジャ監督が就任1年目で、ACLファイナル進出の功労者でもあるリカルド・ロドリゲス前監督の“遺産”を生かしながら、組織的なハイプレスや攻撃のスピードアップなど、キャンプからチームのベースアップをはかってきた。Jリーグは開幕2連敗から始まったが、その後はYBCルヴァンカップと合わせて11試合負けなしとなっており、良い流れで1stレグが行われる敵地に乗り込む。

 スコルジャ監督はこのACLファイナルをシーズンにおける1つの節目としており、リーグ戦でスタメンを固定的に起用してきた理由にもあげている。そうした継続性の中でも対戦相手に応じて、ビルドアップの立ち位置を変えたり、サイドバックのポジションを高めに取るなど、試合ごとの対策をしっかり入れるのも特徴的で、守備面でも新潟戦ではブレイク中の元浦和MF伊藤涼太郎を無力化させたかと思えば、首位・ヴィッセル神戸との対戦では大迫勇也を前線で孤立させる形で、粘り強くアウェイでの1-0勝利を掴んでいる。

 アル・ヒラルはタレント力、チームの完成度ともにアジア最強と呼ぶに相応しいが、もちろん浦和にも勝機はあるはず。大事なのは相手の圧を受けても怯まないことだ。そうは言っても、完全アウェイの1stレグであっても、ハイプレスや人数をかけた厚みのある攻撃を繰り出していくことは想定できる。スコルジャ監督もこれまでのJリーグの相手とも、また違った物差しで戦い方を見極めているはずだが、おそらくアウェイとホームでは違った戦い方になるだろう。

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