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Jリーグ 12か月前

浅野雄也を輝かせるコンサドーレ札幌の環境。サッカー日本代表の可能性とミシャの心配【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

北海道コンサドーレ札幌 最新ニュース

明治安田生命J1リーグ第13節、湘南ベルマーレ対北海道コンサドーレ札幌が13日に行われ、2-4で札幌が勝利した。昨季は0得点に終わった浅野雄也は、リーグ2位タイの7得点をマーク。サッカー日本代表も狙える活躍を見せる26歳は、なぜ札幌でブレイクできたのか。(取材・文:元川悦子)


北海道コンサドーレ札幌が誇る強力3トップ


【写真:Getty Images】

 2018年に就任したミハイロ・ペトロヴィッチ(ミシャ)監督体制の下、過去4年間は10位、12位、10位、10位とJ1中位の成績が続いている北海道コンサドーレ札幌。今季こそ1ケタ順位、そして見たことのない景色を見るべく、2023年シーズンをスタートさせた。

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 だが、2月18日の開幕・サンフレッチェ広島戦に引き分けて以来、勝ったり負けたりの出入りの激しい戦いが続き、12節終了時点では4勝4分4敗の11位。5月13日のアウェイ・湘南ベルマーレ戦は何としても勝利し、今季初の連勝を飾る必要があった。

 ミシャサッカーの攻撃をけん引するのは、1トップ・小柏剛と2シャドーの浅野雄也、駒井善成の前線3枚。「シャドーに入った時はワンタッチで自分のところにボールが来るっていう意識の中、ポジションを取っていました。あとは自分と浅野選手は裏に抜けるっていう特徴があるので、そこは意識していたところでもあります」と小柏が語った通り、個々の特徴やストロングポイントを生かしながら、連動した動きで序盤から攻撃リズムを作っていた。

「自分たちが後ろから見ても、攻守両面でつねに動いてくれる。全員が裏に抜けられるタイプなので、前を見たら動いてくれますし、自分たちがもっとパスを供給できれば。もっと取れるチャンスは作って行けるかなと思います」と3バックの右に位置する田中駿汰も前向きに評している。この3枚に右ウイングバック(WB)の金子拓郎、左WBの菅大輝らを加えた攻めの迫力はJ1トップクラスと言ってもいいだろう。

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