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Jリーグ 11か月前

得点力不足の浦和レッズに何が欠けているのか。荻原拓也の指摘と伊藤敦樹の反省【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

浦和レッズの苦しい台所事情



 それを具現化させるため、浦和は興梠慎三と小泉佳穂を投入。78分には川崎の小塚和季がショルツを削って一発退場になったこともあり、11対10の数的優位に立った。さらに終盤には興梠と関根を2トップというイレギュラーな形で強引にゴールを狙いにいった。

 しかしながら、そこで1点が取れないのがここ最近の浦和。6月4日の鹿島アントラーズ戦、11日の横浜FC戦で続けてスコアレスドローという結果に終わっている。この日も川崎ゴールを最後までこじ開けられず、1-1の引き分けで終了。セレッソ大阪に抜かれて5位に後退してしまった。

 今季の彼らを見ると、興梠とショルツが3点、安居と明本、伊藤敦樹と酒井が2点ずつで、絶対的な得点源が不在。期待のカンテもまだ1ゴールで、ブライアン・リンセンとアレックス・シャルクも同じようにゴールが伸びていない。アンデルソン・ロペス、ディエゴ・オリヴェイラ、キャスパー・ユンカーら外国籍選手が結果を出している上位クラブと比べると、どうしても見劣りする。そこが浦和の苦しいところと言うしかない。

 さらに付け加えると、ここ一番でギアを上げていくような攻めの迫力も足りない。そこは荻原が指摘していた点でもある。

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