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海外サッカー 9か月前

もういらない…。“構想外”=ほぼクビ状態の名手10人。今夏の放出が確実な実力者たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:ジョアン・カンセロ(ポルトガル代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1994年5月27日(29歳)
所属クラブ:マンチェスター・シティ(イングランド)
22/23リーグ戦成績:17試合2得点1アシスト(マンチェスター・シティ)
22/23リーグ戦成績:15試合1得点4アシスト(バイエルン・ミュンヘン)

 ポルトガル代表DFジョアン・カンセロのマンチェスター・シティでの立場は、一気に変わった。つい2年前までは不動の主力だったが、今では構想外だ。

 2019年にユベントスからシティに移籍したカンセロは、超攻撃的なサイドバックとして特別な地位を確立。ポゼッション時に内側に絞って中盤の選手のように振る舞うだけでなく、ゴール前にも積極的に顔を出して攻撃を活性化させるという複雑なタスクを担っていた。これは「カンセロロール」と称され、一躍話題となった。

 しかし、昨季はリコ・ルイスの台頭などもあって出場機会が減少。ジョゼップ・グアルディオラ監督との不仲も報じられ、今年1月にバイエルン・ミュンヘンにレンタル移籍している。ドイツの絶対王者ではまずまずの活躍を披露したものの、高額な移籍金がネックとなって完全移籍への移行は叶わず、今夏にシティへ復帰することとなった。

 昨季に最終ラインに本職センターバック4人を並べ守備の立て直しを成功させたペップ・シティにおいて、守備に難のあるカンセロがここから居場所を見出すのは難しい。今季開幕節のバーンリー戦ではベンチ入りすらできなかった事実が、それを証明していると言えそうだ。

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