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優勝候補はどこだ! 欧州CL戦力値ランキング1~10位。最新メンバーを分析。期待できるのは?

シリーズ:欧州CL戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

7位:パリ・サンジェルマン(フランス)


【写真:Getty Images】


監督:ルイス・エンリケ(1年目)
22/23欧州CL成績:ベスト16
戦力値:83(攻撃力21、守備力22、選手層23、勝負強さ17)

 フランスの絶対王者、パリ・サンジェルマン(PSG)は様々な意味で新たなスタートを切った。それだけにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)での戦いには注目が集まるが、優勝候補に相応しいかと言われれば、今のところ微妙だ。

 攻撃力は昨季より少し落ちるだろう。キリアン・エムバペ、ウスマン・デンベレ、ランダル・コロ・ムアニは突出した個を持つ選手で、カウンターの破壊力には期待できるが、中盤にクリエイティブな選手が不足している印象は否めない。昨季はネイマールとリオネル・メッシがゲーム&チャンスメイクの仕事をこなしていたが、ご存じのとおり2人は今夏にクラブを去っている。ルイス・エンリケ監督の手腕次第でもあるが、単調な攻めに終始する恐れはあるだろう。

 ディフェンス面はポジティブな要素が多いかもしれない。ネイマールとメッシが去ったことでより組織的な守備の構築に期待できるだろう。マルキーニョスやアクラフ・ハキミらに加え、ミラン・シュクリニアルやリュカ・エルナンデスを加えたことで層も厚く、中盤では新加入マヌエル・ウガルテが潰し屋として良い働きを見せている。国内リーグでは緩慢な守備も見られるが、CLになれば選手のモチベーションも変わってくるはずだ。

 ただ、PSG最大のウィークポイントは勝負弱さだ。「勝負強さ」の数値は「17」で、このランキングトップ10内ではワーストとなっている。CLでは毎シーズンのように良い勝負を見せているが、最後のところで勝ち切ることができず、過去2シーズンはいずれもベスト16敗退に終わっている。バルセロナ時代にビッグイヤー獲得を成し遂げたL・エンリケ監督が、チームに勝者のメンタリティーを植え付けられるかも重要となる。

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