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優勝候補はどこだ! 欧州CL戦力値ランキング1~10位。最新メンバーを分析。期待できるのは?

シリーズ:欧州CL戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

9位:アトレティコ・マドリード(スペイン)


【写真:Getty Images】


監督:ディエゴ・シメオネ(13年目)
22/23欧州CL成績:グループリーグ敗退
戦力値:80(攻撃力20、守備力21、選手層20、勝負強さ19)

 ディエゴ・シメオネ監督が長期政権を築くアトレティコ・マドリードは、昨季後半戦より好調を維持している。近年、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では目立った結果を残せていないものの、今季はそれなりに期待できるのではないか。

 今夏の動きは静かだった。ヤニック・フェレイラ・カラスコやジョアン・フェリックスらを放出し、新たに獲得したのはわずか5名。その中で、国際大会でのプレー経験豊富な選手はセサル・アスピリクエタのみだ。しかし、選手層は申し分なく、主力からベンチに座る全員がシメオネ監督が求めるハードな戦いを体現することができる。補強に積極的ではなかったのは、既存戦力で十分という意味もあるのだろう。

 アトレティコと言えばドン引きからのカウンターというイメージが強いが、今はそうではない。相手の自由を奪うハイプレスは強烈で、ビルドアップの精度にもかなり磨きがかかっている。7-0の大勝を収めた第3節ラージョ・バジェカーノ戦では、何度も良いテンポのパスで相手のプレスを回避し、得点につなげていた。その中で重要なピースとなっているのがアントワーヌ・グリーズマンとロドリゴ・デ・パウルの2人であり、彼らの活躍がCL躍進のカギを握ると言っても過言ではないだろう。

 フェイエノールト、ラツィオ、セルティックと優勝候補のいないグループリーグを突破する可能性は今のところ高そうだ。気になるのは、やはりマンチェスター・シティやレアル・マドリードといった強敵と当たった際にどのような戦いを披露できるか。シメオネ監督には、かつてのような5-5-0のドン引きサッカーではなく、最後まで強気な姿勢を貫いてほしいところだ。

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