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優勝候補はどこだ! 欧州CL戦力値ランキング1~10位。最新メンバーを分析。期待できるのは?

シリーズ:欧州CL戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

6位:アーセナル(イングランド)


【写真:Getty Images】


監督:ミケル・アルテタ(5年目)
22/23欧州CL成績:不出場
戦力値:84(攻撃力21、守備力21、選手層23、勝負強さ19)

 昨季のアーセナルはマンチェスター・シティに次ぐ2位でプレミアリーグをフィニッシュし、2016/17シーズン以来となるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。ミケル・アルテタ監督にとってはこれがCLでの初めての指揮となるが、果たしてどのような戦いを披露するか。

 今夏の移籍市場では、デクラン・ライス、カイ・ハフェルツ、ユリエン・ティンバー、ダビド・ラヤと、アルテタ監督の求める人材を確実に補強。右ウィングのファーストチョイスであるブカヨ・サカの控えは相変わらず見つかっていないが、その他のポジションに関しては主力級を2名ずつ揃えている状態であり、選手層の厚さは世界トップレベルと言っていいだろう。

 しかし、タイトルを狙えるかと言われれば微妙なところ。戦術の基礎が植え付けられた昨季を経て、今季は新加入選手の力も借りながらそこからの上積みを目指す形だが、いまのところピッチに反映されているとは言い難い。ライスはなんでもできるがゆえに動きすぎてバランスを崩してしまうことも多く、インサイドハーフ起用がメインのハフェルツに関しては空回りしている。元主将のグラニト・ジャカが抜けた穴が響いている現状であり、ここはいち早く整備する必要があるだろう。

 昨季のアーセナルは怪我人に悩まされながらも同じ戦い方を貫き続けたことでクオリティーを落とし、終盤に失速。プレミアリーグ制覇の夢を失った。その反省を生かし、今季は上積みだけでなく幅広いプランを持つことが求められるが、アルテタ監督は理想が高い人物でもあるため、試行錯誤はしばらく続くだろう。上記のとおり戦力は申し分ないが、CLでの躍進は指揮官の手腕次第といったところか。

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