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優勝候補はどこだ! 欧州CL戦力値ランキング1~10位。最新メンバーを分析。期待できるのは?

シリーズ:欧州CL戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

4位:インテル(イタリア)


【写真:Getty Images】


監督:シモーネ・インザーギ(3年目)
22/23欧州CL成績:準優勝
戦力値:86(攻撃力21、守備力22、選手層22、勝負強さ21)

 昨季のインテルは、13季ぶりにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝にたどり着くも、ロドリのスーパーな一撃を浴びてマンチェスター・シティに惜敗した。よりビッグイヤーにかける思いが強くなったのは間違いなく、今大会に向けての期待感は高まる。

 今夏のインテルの動きを非難するサポーターはいないだろう。限られた補強予算の中でマルクス・テュラム、フアン・クアドラード、ダビデ・フラッテージ、バンジャマン・パバール、ヤン・ゾマー、アレクシス・サンチェスら多くの実力者をスカッドに加えた。マルセロ・ブロゾビッチ、ロメル・ルカク、ミラン・シュクリニアルら抜けた選手はいずれも主力級だが、戦力が大幅に低下するどころか、むしろ各ポジションの層がより厚くなった印象を受ける。

 エースのラウタロ・マルティネスは好調で、その相方に機動力とパワーのあるテュラムが加わったことでカウンターやハイプレスの威力がより増した。ニコロ・バレッラやハカン・チャルハノールを擁する中盤は運動量、強度ともにピカイチ。最終ラインでは古参のステファン・デ・フライが輝きを取り戻しつつあるなど、今のところ心配になるようなポイントはない。リーグ開幕4連勝を飾った事実が、それを証明していると言えそうだ。

 ファビオ・カペッロ氏やアリゴ・サッキ氏といったイタリアの名将たちは、揃って今季のインテルを高く評価している。今のところ、セリエA勢の中で最もビッグイヤーに近い存在と断言してもいいだろう。シティやレアル・マドリードといったクラブほどの派手さはないかもしれないが、実におっかない存在だ。

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