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横浜F・マリノスを封じた攻撃的な「盾」。大一番で光ったヴィッセル神戸の共通理解と狙いとは

text by 加藤健一 photo by Getty Images

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横浜F・マリノスFWエウベルとヴィッセル神戸DF酒井高徳
【写真:Getty Images】



横浜F・マリノスを完封したヴィッセル神戸


 明治安田生命J1リーグ第29節、横浜F・マリノス対ヴィッセル神戸が29日に行われ、0-2で神戸が勝利した。激戦が予想された首位攻防戦で、神戸は強力な相手攻撃陣を完封して勝ち点差を4に広げた。試合後に右サイドバックとしてフル出場した酒井高徳は、守備がうまくいった理由について言及している。



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「1つ言えるのは、1人で守ったというよりはチームで守ることができたと思っている。マリノスさん相手にハイラインを保つのは難しいんですけど、今日の試合に限らず、僕たちは試行錯誤しながらラインの上げ下げや、人に食いつく、食いつかないなど、修正を入れながらやってきた。その良さが出たと思う」

 打開力のある両ウイングを活かした縦に速い攻撃は、マリノスの武器の1つ。それを警戒しようとして最終ラインがずるずる下がるようではマリノスの思うつぼで、波状攻撃を受けて危険なエリアを攻略されてしまう。ただ、神戸は攻撃的な守備でマリノスのストロングポイントを見事に封じて見せた。

 吉田孝行監督は2点を先行した前半の戦いぶりをこう振り返る。

「前半は意図していたことができた。相手の弱点がどこかを分析したうえで狙いを出し、得点が生まれたのも狙い通りでした」

 武器と弱点が表裏一体にもなるマリノスの特徴を、神戸がどのように封じるかがこの試合のポイントと言えるだろう。

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