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Jリーグ 7か月前

「Jリーグとは違う」浦和レッズが痛感した韓国勢との差。遅れた対応と露呈した脆さ【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「負けたことから学ばないといけない」


 0-2になった後、浦和はケガ明けの大久保智明や明本考浩らを投入。彼らが活力をもたらし、多少なりとも勢いが出てきた。伊藤に代わって終盤登場した岩尾も中盤でリズムを作り、ゴールの可能性は高まったようにも感じられた。が、相手の堅守は最後まで崩れることなく、タイムアップの笛。浦和は重要なホームゲームを落とし、首位・浦項との勝ち点差が5に拡大。ハノイFCに勝った武漢三鎮にも勝ち点で並ばれた。ここからの3試合で確実にポイントを取らないとグループリーグ敗退もあり得るという苦境に追い込まれた。

「いつも言ってますけど、ACLグループステージは6試合で1試合なので、負けたことから学ばないといけない。次はアウェイですけど、勝つチャンスはありますし、勝てる状況を作り出していくしかない」とキャプテン・酒井は前を向いた。

 本当にこの日痛感した球際の迫力、守から攻への切り替えの速さ、巧みなカウンターと決定力を封じ、自分たちの土俵に持ち込まないと、敵地で勝ち点3を奪うことは不可能だ。その後の武漢三鎮、ハノイFC戦も落とせないだけに、浦和はいち早く立て直しを図らなければならないのだ。

「今日の試合をアウェイに生かさないと何も意味ない。そこはスカウティングも含めてしっかりやっていかないと勝てないし、球際の部分で上回らないとどの相手でも難しいと思う。どんな状況でも、疲労が溜まってようが何だろうが体現しないといけない」と不慣れな右SBで悔しさを味わった荻原が語気を強めたように、全員がここで奮起できるのか。

 今こそ浦和の底力が問われる時だ。

(取材・文:元川悦子)

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