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日本代表 4か月前

【ベスト8決定版】アジアカップ戦力値ランキング1〜8位。サプライズあるか!? 優勝の本命は?【アジアカップ2023】

シリーズ:アジアカップ戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

6位:ウズベキスタン代表

AFCアジアカップ2023を戦うウズベキスタン代表
【写真:Getty Images】


監督:スレチコ・カタネッツ
FIFAランキング:68位
戦力値平均:6.3(攻撃力7、守備力6、采配6)

 ウズベキスタン代表は同国最多得点記録保持者である絶対的エース、エルドル・ショムロドフを欠いてAFCアジアカップ2023に臨んでいる。チームの大黒柱が不在という危機的状況だが、現有戦力の頑張りもあって2大会ぶりにベスト8進出を果たした。

 エースの不在の中でも気を吐いているのは昨年行われたU-20アジアカップでウズベキスタン代表を優勝に導き、MVPを獲得したアボスベク・ファイズラエフだ。すでにCSKAモスクワで主力を張る20歳のMFは、タイ代表との決勝トーナメント1回戦でもエリア外から華麗な反転シュートをゴールに叩き込み、その才能をA代表の舞台でも遺憾なく発揮している。

 彼のクオリティのおかげで攻撃の戦力値は「7」を保てているが、当然だがショムロドフ不在の穴は埋めることができていない。特にストライカーの選手があまりゴールに絡めておらず、もう1人の得点源として期待をされていたイゴール・セルゲエフもグループリーグの試合で怪我を負ってしまった。そのためウイングが主戦場のジャロリディン・マシャリポフをストライカーのポジションで起用する強硬策で、決勝トーナメントを戦うことになるだろう。

 一方の「守備力」は開幕前と同じく「6」とした。ベスト8の時点で2失点に留めているが、相手チームのシュートミスにも助けられた場面もあり、相手によっては複数失点を喫してもおかしくない危ない対応があった。ただ、その中でも一際輝いていたのが、リーグ・アンのRCランス所属のCBアブドゥコディル・クサノフである。19歳ながら堂々とプレーしており、3バックの右で的確なカバーリングはもちろん、ビルドアップでも効果的な配球をみせている。

 元日本代表監督のイビチャ・オシム監督の教え子であるスレチコ・カタネッツ監督の「采配」は平均的な「6」とした。リードさえしてしまえば後ろに重心を置いて守備的にも戦えるが、今大会は攻撃的なカードに限りがあるため、リードを奪われると難しい試合展開になるかもしれない。ただ、チームの核に据えていた主力の離脱で大きくプランが崩れた中でも現有戦力で上手くチーム作りを進めており、中でも昨年のU-20アジアカップ優勝メンバーである若手の台頭は心強い限りだろう。準々決勝では開催国カタール代表と対戦するが、完全アウェイの中でも自分たちの時間を作れれば勝機も見出せるかもしれない。

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