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Jリーグ 2か月前

逆転勝利につながる浦和レッズの「狙い」とは? 道半ばの挑戦「もっと上にいくために」指揮官が問題視したのは…【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

「前日の練習終わりに言われた」新たなオプション



 前半を0-1で終えたが決して内容は悪くはない。ヘグモ監督は「前半で4つの大きなチャンスを作ることができた。相手が作ったチャンスは1回だった。ハーフタイムには選手たちに落ち着いてボールを動かそう、無理してボールを難しいところに通そうとするのは避けようと話した。前半はダイレクトに狙い過ぎたプレーが多かった。後半はよりサイドからサイドにボールを動かしながらギャップを作ろうという話をした」と言う。

 ここで指揮官は59分にオプションの1つであるDF大畑歩夢を投入し左ウイングに配置。「前日の練習終わりに言われた」(大畑)とのこと。しかしプレーが切れた時点で渡邊と大畑は立ち位置が変わると、65分、DF酒井宏樹のクロスにファーサイドでフリーになった渡邊が左足で合わせ同点ゴールを奪った。一度、相手ディフェンダーの前に顔を出すと、ボールの軌道を確認し背後へと抜ける。それはまさにゴールを射止めるハンターの動きそのものだった。

 渡邊は「(失点につながった)前半のミスを取り返したい一心で、なるべくゴール前に入りたいと思って入っていたし、それが結果につながった。あれでプラマイゼロというか、勝てたので良かったが引き分けだったら自分のことを責めていたと思う」と胸をなでおろした。

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