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Jリーグ 2年前

「苦しいです」家長昭博が見つめる川崎フロンターレの厳しい現実。「いまはほとんどない」全盛期の強みとは?【コラム】

「何も考えていないですね」



 自陣深くからショルツが供給したロングボールを、途中出場のDFジェジエウがカット。しかし、ボールをコントロールできず、浦和のアンカー、サミュエル・グスタフソンに拾われた。次の瞬間、ボールを託されたMF武田英寿が左足を一閃。前線への乾坤一擲のロングフィードを狙った。

 しかし、これがミスキック気味となり、センターサークル内にいた橘田に“背中”でカットされる。前方へ弾んだボールをジェジエウが拾い、後方の橘田に預けた直後だった。背番号「8」はワンタッチパスを前線に供給。前がかりになっていた浦和の背後を突くカウンターが発動された。

 左サイドを抜け出したのは途中出場のFW山田新。このとき、こぼれ球を拾ったジェジエウの近くにいた家長はゴールへの匂いを嗅ぎ取り、逆サイドを縦に駆け上がっていた。しかも右手を振り、山田に対してクロスを要求しながら右角あたりからペナルティーエリア内へ侵入していった。

 ホイブラーテンのチェックをかいくぐった山田が折り返したクロスが、浦和ゴール前を横切っていく。ショルツが見舞った渾身のスライディングタックルもわずかに届かない。ファーに詰めた家長がボールに右足をヒットさせ、今シーズン初ゴールとなるダメ押し弾で勝利を確定させた。

 右手で小さなガッツポーズを作り、控えめながらも喜びを表していた37歳のベテランは、取材エリアでは最後までクールな対応に終始した。最後の最後に長い距離を全力で走った疲れはなかったのか、と問われた家長は「何も考えていないですね。その場、その場の感じでした」と返し、さらにこう続けた。

「とりあえず久々に勝ち点3を取れたのが一番よかったですし、また今日のいいところだけでなく、悪いところも含めてどちらも改善できるように。中2日ですぐにまたゲームがあるので」

 4月20日の東京ヴェルディ戦では、現時点で唯一、先発から外れている。鬼木監督はその意図を「スピードを生かしながら、相手が前から来るところの背後を狙いたかった」と説明した。スピードで言えば、確かに代わりに先発した山田の方が長けている。それでも川崎Fのゴールは遠かった。

 72分から途中出場した家長は、0-0で引き分けた東京V戦後にベンチスタートをこう語っている。

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