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YBCルヴァンカップ準々決勝第2戦が行われ、アルビレックス新潟はFC町田ゼルビアに0−2で敗れた。それでも、第1戦を5−0で勝利を収めていた新潟は合計スコアで準決勝進出が決まった。この試合は無得点に終わるも、第1戦では4得点をあげた長倉幹樹は、チームを初のタイトル獲得に導くべく覚醒を続けていく。(取材・文:藤江直人)
「ひとつ認められた」ゴール裏からのサプライズ
敵地・町田GIONスタジアムのピッチに足を踏み入れた、アルビレックス新潟のFW長倉幹樹をサプライズが待っていた。キックオフ前のウォーミングアップ。耳を澄ませば、自身の名前が響いてくる。
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<Nagakura oh oh! Get goal Get goal! Nagakura oh oh! Get goal Get goal!>
ゴール裏のスタンドをチームカラーのオレンジに染めあげた新潟のファン・サポーターが、FC町田ゼルビアとのYBCルヴァンカップ準々決勝第2戦へ向けて気勢をあげている。J2のザスパクサツ群馬から新潟へ移籍して1年あまりがたった9月8日。初めて自身のチャントを聴いた。
「知らなかったし、本当に驚きました。自分で(作ってほしいと)お願いするものではないので」
チャントを聴いた瞬間に抱いた思いを明かした24歳のストライカーは、さらにこう続けている。
「初めて自分のチャントを作ってもらえて、ファン・サポーターのみなさんにひとつ認められたというか、本当にうれしい気持ちがあります」
チャントが生まれたきっかけは<Get goal>の一節が物語っているといっていい。ホームのデンカビッグスワンスタジアムで4日に行われた第1戦。1人で4ゴールをあげた長倉の大活躍もあって、5−0のスコアで圧勝した新潟が9シーズンぶり2度目のベスト4進出へ、大きなアドバンテージをえていた。
開始16分に決めた先制点にはじまり、エンドが変わった後半には49分、87分、アディショナルタイムの95分とすべて異なる味方のアシストからゴールネットを揺らした。前半の段階でパリ五輪代表FW藤尾翔太が一発退場処分を受け、数的不利に陥っていた町田が立ち直れないほどの打撃を与えた。