1位：レアル・マドリード（スペイン）

監督：カルロ・アンチェロッティ（4年目）
リーグフェーズ順位：11位
戦力値：93（攻撃力25、守備力23、選手層20、勝負強さ25）

　昨季のUEFAチャンピオンズリーグ（CL）王者レアル・マドリードはリーグフェーズで予想外の苦戦を強いられた。ただ、勝負の後半戦に向けて明らかにコンディションが上がってきた。ラウンド16ではアトレティコ・マドリードと対戦する。

　リーグフェーズではリールとACミラン、リバプールに敗れたが、そこから数ヶ月を経てカルロ・アンチェロッティ監督のチームは完成度を高めた。特にキリアン・エンバペの覚醒による「攻撃力」アップは好材料で、11月の中旬以降からは無敵に近かったパリ・サンジェルマン時代の姿に戻った。

　エースとして期待されていた彼の爆発に加えてヴィニシウス・ジュニオールやジュード・ベリンガム、ロドリゴらも好調で、攻撃陣の最大瞬間風速を持つのは間違いなくレアル・マドリードだろう。

「守備」は怪我人多発によって懸念材料だったが、ラウール・アセンシオの台頭に加えて、離脱していたアントニオ・リュディガーとダビド・アラバが復帰。既存戦力と若手が上手く噛み合ったことで、安定した最終ラインを手に入れた。

　現在もダニエル・カルバハルやエデル・ミリトンらが離脱しており、決して「選手層」が厚いわけではないが、試合に出る選手たちの質は軒並み高い。サブからも流れを変えることができるベテランと若手がおり、トーナメントを勝ち上がるには十分な戦力がいる。彼らが順当に力を発揮すれば2季連続でのファイナル進出の可能性もあるだろう。